当麻曼荼羅と中将姫
著者
書誌事項
当麻曼荼羅と中将姫
勉誠出版, 2012.2
- タイトル別名
-
The Taima Mandala and Chūjōhime
中世伝承文学の形成と展開 : 『鉢かづき』研究
中世伝承文学の形成と展開 : 鉢かづき研究
- タイトル読み
-
タイマ マンダラ ト チュウジョウヒメ
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注記
博士論文「中世伝承文学の形成と展開--『鉢かづき』研究--」(名古屋市立大学, 2006年3月学位授与) の一部とその後の成果をまとめた論考を中心としたもの
平成23年度日本学術振興会科学研究費補助金「研究成果公開促進費」助成出版
内容説明・目次
内容説明
受難と救済の物語に民衆は何を求めたのか。当麻曼荼羅と中将姫に関する説話・物語・寺社縁起などの文芸の享受の様相を、文化史的な観点から解き明かす。フィールドワークを通して得た情報を手掛かりに、説話/絵画史料から民衆の信仰のかたちを探る。ボストン美術館蔵『中将姫』など未公開の海外資料をカラー頁で紹介。
目次
- 論考篇(中将姫説話と民衆の信仰のかたち;中将姫説話と物語絵(浄土憧憬—檀王法林寺蔵「中将姫臨終感得来迎図」をめぐって;当麻曼荼羅と中将姫説話—物語絵の享受;在米のなら絵本・絵巻—お伽草子『中将姫』について;中将姫説話の展開—当麻寺中之坊蔵「中将姫絵伝」を端緒として);当麻曼荼羅の制作と説話・縁起の生成(当麻曼荼羅と比丘尼—『月庵酔醒記』所収説話を端緒として;禅林寺所蔵「当麻曼荼羅」由来譚とその周辺—『月庵酔醒記』所収説話における「肥後」の地をめぐって;当麻曼荼羅の修復と制作—『新著聞集』に見る曼荼羅説話の展開;曼荼羅の由来と縁起—愛知県江南市日輪山曼荼羅寺の事例を通して);僧と民衆—民衆の信仰のかたち(髪繍当麻曼荼羅と空念—近世前期の一僧侶の活動とその意義;髪繍に込めた祈り—漂泊僧空念の歩み;光世と彫刻当麻曼荼羅—近世前期における当麻曼荼羅享受の一形態))
- 資料篇(翻刻 檀王法林寺蔵『当麻踟供養図記』;翻刻 ボストン美術館蔵『中将姫』)
「BOOKデータベース」 より