ドストエフスキイの政治思想
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ドストエフスキイの政治思想
(新書y, . 渡辺京二傑作選||ワタナベ キョウジ ケッサクセン ; 4)
洋泉社, 2012.3
- タイトル読み
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ドストエフスキイ ノ セイジ シソウ
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注記
渡辺京二著作目録(小川哲生作成): p182-184
内容説明・目次
内容説明
『作家の日記』は従来から、この作家の膨大な著作の中でも、一種きわめつきの難物とされ、退屈で陳腐で愚劣な反動的政治論と黙殺されてきたきらいがある。著者はそうした一本調子のイデオロギーや浅薄な定評が嗤う。ドストエフスキイの政治的考察が立脚せねばならなかったロシア民衆の歴史的伝統と、民衆のうちに胎まれる幻に注目することで、民衆の初原的な共同性の夢に依拠した政治思想のありかを明らかにする。本書を通じて、時と空間を超えてふたつの個性が響きあう至福の瞬間に立ち会える。
目次
- 1 夢見る人
- 2 基軸の転換—オムスク体験
- 3 民衆の発見—E.H.カーの読みちがえ
- 4 ロシア近代と日本近代の相似
- 5 西欧的進歩主義への嫌悪
- 6 鳴り響く主調低音—「百姓マレイ」
- 7 「小さきもの」への感受性
- 8 民衆のうちに胎まれる幻
- 9 市民社会になじめぬロシア民衆の伝統
- 10 民衆の初原的な共同性の夢に依拠した政治思想
「BOOKデータベース」 より