精神疾患の脳科学講義
著者
書誌事項
精神疾患の脳科学講義
金剛出版, 2012.7
- タイトル別名
-
脳科学講義 : 精神疾患の
- タイトル読み
-
セイシン シッカン ノ ノウ カガク コウギ
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注記
引用文献: p183-194
内容説明・目次
内容説明
近年の脳科学や神経科学には長足の進歩があり、精神疾患についてもずいぶんと「部分的」に明らかになっている。「部分的」ではあっても、そこには精神疾患の本質へのヒントや新しい診断法・治療法の開発に結びつきそうな知見が多数存在する。本書では、統合失調症を「高次脳機能障害」と捉え、『金閣寺炎上僧』を通じてその発病過程を解き明かす。また、うつ病はストレスに対する免疫反応であるとした視点から、脳そして内分泌系での現象を詳解する。また、ストレスホルモン不足による病態、トラウマの脳科学、そして食事と精神疾患の関係を捉える“精神栄養学”についても解説する。
目次
- 統合失調症は認知症か?
- 統合失調症は広汎性非特異的高次脳機能障害である
- 統合失調症の脳形態異常—マクロとミクロから見えてくること
- 統合失調症はどこからくるか—遺伝と環境の病因研究
- 統合失調症の発病過程—金閣寺炎上僧を通じて
- 妄想をつくりだすドーパミン—その統合失調症における働き
- うつ病=“漫性”ストレス性精神疾患—ストレスホルモンの果たす役割
- うつ病におけるモノアミンと神経栄養因子
- ドーパミンの威力と魔力
- 慢性疲労症候群・線維筋痛症・非定型うつ病—ストレスホルモン不足による病態
- ストレスホルモンと恐怖記憶—トラウマの脳科学
- 精神栄養学と生活指導—精神疾患と食生活、運動、睡眠
「BOOKデータベース」 より