女嫌いの平家物語
著者
書誌事項
女嫌いの平家物語
(ちくま文庫, [お39-11])
筑摩書房, 2012.7
- タイトル読み
-
オンナギライ ノ ヘイケ モノガタリ
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注記
「男は美人の嘘が好き」(清流出版 1999年刊)に大幅に加筆、改題したもの
『平家物語』年表・参考文献: p276-283
内容説明・目次
内容説明
『平家物語』にはブスがいない。おまけに、可哀想な・けなげな女はいても、ずるい・嫉妬深い・権謀術数にたけた女はいない。揃いも揃って男好み。ところが史実を調べれば、彼女たちは決してそんなツマラナイ女ではない。『平家物語』は、男たちの鎮魂の物語。男の美学はあっても女の本音はない。その本音を掘り起し、なぜ物語がそれを封印したのかを暴く、痛快古典エッセイ。
目次
- 栄える平家をとりまく女たち(祇王と仏御前—芸能人の王道;二代后と待宵の小侍従—最後の王朝;建春門院と八条女院(一)—建春門院は意地悪オバサンか?;建春門院と八条女院(二)—裁かれる支配的な母;小督(一)—悲恋に秘められたもう一つの恋;小督(二)—逃げていく女;祇園女御—水の女)
- 滅びる平家をとりまく女たち(維盛の北の方—光源氏のような夫をなくした女;巴—落ちた女将軍;小宰相—美しい死体;千手前—仏になった遊女;横笛と袈裟御前—ワイドショーの犠牲者たち;二位の尼—無能な野心家;静—ステージママと娘の悲劇;建礼門院—死を演じる女優;女房たち—諦めの文学から希望の文学へ)
「BOOKデータベース」 より