王朝和歌の想像力 : 古今集と源氏物語
著者
書誌事項
王朝和歌の想像力 : 古今集と源氏物語
笠間書院, 2012.10
- タイトル別名
-
The imagination of Japanese court waka : Kokin wakashū and Genji monogatari
- タイトル読み
-
オウチョウ ワカ ノ ソウゾウリョク : コキンシュウ ト ゲンジ モノガタリ
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注記
和歌索引: 巻末p1-9
内容説明・目次
内容説明
本書は、和歌の表現の“型”を析出し、その形成過程を『万葉集』から『古今集』へ、さらに王朝和歌へとつづく和歌史の中で跡づける。その共通の“型”から個々の歌のかたちが出来上がっていく創造の仕組みはどのようなものであるか。また、特有の“型”をもつ言語である歌が、物語の中でどのように機能し何をもたらすのか、そして物語が歌に何を与えているのか考察する。
目次
- 王朝和歌の想像力—本書の構成と問題意識
- 1 古今和歌集と和歌史(古今和歌集の文学史;古今和歌集のレトリック—生動する歌ことば;古今和歌集の“喩”—表現・構文・配列;“人知れず”とその周辺—万葉から古今へ;古今和歌集の恋歌;溢れる「こころ」と型—在原業平「月やあらぬ」の歌を中心として;“型”を創る力—紀貫之における歌集編纂と作歌;紀貫之の恋歌;古今和歌六帖の史的意義;和泉式部百首覚書—春歌二十首を読む;和泉式部百首恋歌十八首について;「語らへばなぐさむこともあるものを」—和泉式部の表現;王朝秀歌撰;平安歌人たちの稲荷—屏風歌・恋・風景)
- 2 源氏物語と和歌(三代集と源氏物語—引歌を中心として;若紫巻と古今集;紫の上の歌—贈答歌・独詠歌・唱和歌;葛藤する歌—藤壷宮の独詠歌について;藤壷宮の流儀—「袖ぬるる露のゆかりと思ふにも」;光源氏の渇愛—物語の歌を読む豊かさ;“心を置く”という和歌—愛情と隔意のはざま;本居宣長『玉の小櫛』の和歌解釈—光源氏と藤壷宮の贈答歌;幻巻の時間と和歌—想起される過去・日々を刻む歌)
- 水なき空に立つ波—この本を編んでいたころ
「BOOKデータベース」 より