脱ニッポン記 : 反照する精神のトポス

書誌事項

脱ニッポン記 : 反照する精神のトポス

米田綱路著

凱風社, 2012.9

タイトル別名

脱ニッポン記 : 反照する精神のトポス

タイトル読み

ダツ ニッポンキ : ハンショウ スル セイシン ノ トポス

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注記

文献一覧: 上: p446-454. 下: p446-455

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784773637014

内容説明

列島を北から南へ。現代社会が忘却の淵に追いやった人間の精神的いとなみと歴史的記憶を、旅先の現場と書物との対話を交えて思索した随想録。「いまだ・ない」図はどうやったらえがけるか。

目次

  • 3・11以後の東京で—試されている私たちのヒューマニティ
  • 1 “人間の大地”の記憶(北海道現代史との遭遇—空知地方の産炭地訪問 歌志内と夕張、北海道精神史の証人;札幌、旭川から奄美、サンクトペテルブルクへ—小熊秀雄・昇曙夢・柳瀬正夢に見る同時代の精神;開拓・開発という名の近代化の虚妄—掛川源一郎の戦後北海道、和気シクルシイの生涯、アイヌ共有財産裁判、北海道開発局、拓銀崩壊と雪印解体、苫東開発)
  • 2 闘いと思念の刻印(海嘯に襲われた村々—3・11東日本大震災後の三陸海岸;東北を「見立てる」アヴァンギャルド—村上善男の劇空間、菊畑茂久馬の世界観、松本竣介の「観音芸術」;歴史の現場を伝える聞き書き—野添憲治のノンフィクション群と花岡事件;東北が育んだ思想—木村通夫の「がまん」、簾内敬司の「涙ぐむ目」、白鳥邦夫の「8・15」;闘いのあとの風景—島寛征の三里塚、寄せ場労働者 釜ヶ崎と山谷、川上徹、大窪一志の一九六〇年代論 ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784773637021

内容説明

列島を北から南へ。現代社会が忘却の淵に追いやった人間の精神的いとなみと歴史的記憶を、旅先の現場と書物との対話を交えて思索した随想録。「いまだ・ない」図はどうやったらえがけるか。

目次

  • 3 生と死の現場(京都で出会った忘れがたい人びと—中野武志の小説、北沢恒彦の思想と行動、望田幸男の「比較の歴史学」、米澤有恒の美学;奈良県御所市から見る日本近代—宮崎学の「近代の奈落」、西光万吉と全国水平社、栗須七郎と水平運動史;鬼が跋扈する「闇の国家」紀州と大逆事件—大石誠之助をめぐるさまざまな表現;土地の記憶、土地の記録—奈良県十津川と紀州熊野、岐阜県徳山村、山口県周防大島、石川県金沢の霊域;表現者たちの紙碑—阪神・淡路大震災と原爆、ヒロシマの思想 ほか)
  • 4 沖縄のアイデンティティ(未郷という名の原郷へ—炭坑節と与論島、八重山のおばあと唄にのって;転換期の沖縄—近現代史の諸相とヤマトの“影”、新たな「世がわり」 沖縄サミット・沖縄イニシアティブ、「反復帰」論の核心;辺野古の海へ—普天間基地の代替施設をめぐる攻防)
  • 未来の原風景—3・11原発震災と国策の地平 福島被災地から下北核半島へ

「BOOKデータベース」 より

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