知の失敗と社会 : 科学技術はなぜ社会にとって問題か

書誌事項

知の失敗と社会 : 科学技術はなぜ社会にとって問題か

松本三和夫著

(岩波人文書セレクション)

岩波書店, 2012.10

タイトル読み

チ ノ シッパイ ト シャカイ : カガク ギジュツ ワ ナゼ シャカイ ニ トッテ モンダイ カ

大学図書館所蔵 件 / 74

注記

2002年5月刊の再刊

内容説明・目次

内容説明

原発をはじめ科学技術にかかわる社会問題は、科学技術の問題である以上に、人間の内面や社会のしくみに深く関係している。身近な具体例を素材に、科学・技術・社会の境界面で発生する「構造災」を科学社会学の視点から一貫して捉える先駆的な力作。専門知が社会問題に転化する地平を浮き彫りにし、問題解決の糸口を探る。

目次

  • 1章 天災と人災のあいだの失敗—事故はなぜなくならないか(科学技術は善か悪か;一九世紀の爆発事故—「知の失敗」とは何だろうか;二〇世紀の墜落事故—「知の失敗」を産出し続けるシステム;リスク論批判)
  • 2章 科学技術政策のジレンマ(知の隙間をどうみるか;科学技術政策をつくっている言説;議論は巡る—科学技術決定論と社会決定論の循環;科学技術複合体と問題の全体像)
  • 3章 科学技術複合体への期待と成果の落差の社会的意味(新エネルギー技術開発の登場—OPECとOTEC;日本のOTEC開発過程;不確実性と意思決定—エネルギー問題と地球環境問題の光と影;進べきか、留まるべきか—OTEC再登場の文脈)
  • 4章 ためにする知をこえて—「知の失敗」の克服のために(学際研究の通念につきまとう幻想;閉じたエリート路線—あるSTS;閉じた大衆路線—もうひとつのSTS:専門家と非専門家の合作の条件)
  • 5章 自己言及・自己組織型の提言(テクノクラシーから距離をとる;テクノ・マスデモクラシーから距離をとる;足下からの制度再設計への提言;じわり型問題への提言—原子力とGM作物)

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB10653271
  • ISBN
    • 9784000285636
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    xiii, 331, 29p
  • 大きさ
    19cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
ページトップへ