小説のストラテジー
著者
書誌事項
小説のストラテジー
(ちくま文庫, [さ33-3])
筑摩書房, 2012.11
- タイトル読み
-
ショウセツ ノ ストラテジー
大学図書館所蔵 件 / 全27件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
2006年9月に青土社より刊行されたもの
引用文献あり
内容説明・目次
内容説明
「あらゆる表現は鑑賞者に対する挑戦です。鑑賞者はその挑戦に応えなければならない」早稲田大学での講義に基づく小説論。小説における「目的」を達成するためにいかに効果的に「形」を組織し、作り上げるのか。そしていかにそれを読み解くのか。稀代の小説家が伝授する、読む/書くための戦略。
目次
- 快楽の装置—創作と享受における一般的な前提
- フィクションの「運動」—読み手が反応するのは物語ではなく記述である
- ジャック・ワージングの困惑—物語にはどのような役割があるのか
- 楽興の時—作者が全てをコントロールできるとは限らない
- 燭台なしの蝋燭—言葉は本当に通じるか/通じなければならないか
- かくて詩人は追放される—小説は哲学上の真を語らない
- 誰も一人では語り得ない—複数の語り、複数の声
- ディエーゲーシス/ミメーシス—声の様態に関するタクティカルな考察
- 単声による肖像—作例一。ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』
- 殺人者のファンシー・プローズ—作例二。ナブコフ『ロリータ』
- 国民作家の悲劇—作例三。笙野頼子『水晶内制度』
- 作品が全て、人間は無—結びにかえて
「BOOKデータベース」 より