列車映画史特別講義 : 芸術の条件
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列車映画史特別講義 : 芸術の条件
岩波書店, 2012.12
- タイトル読み
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レッシャ エイガシ トクベツ コウギ : ゲイジュツ ノ ジョウケン
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注記
参考文献紹介: p180
DVD一覧: p180-181
内容説明・目次
内容説明
映画史創制(成)期(一九世紀末)から、映画は当時最大のモーション媒体たる列車の表象とともに発展してきた。本書では、二一世紀初頭の最高傑作オムニバス・トレイン・フィルム『明日へのチケット』と驚異の「非」列車映画『ヨーロッパ横断特急』の間をぬうように、蒸気機関車、馬車鉄道(路面電車の前身)、臨港列車、列車内殺人、列車内の読書などのモーションとエモーションとともに、幾多の芸術映画と娯楽映画の映画史的本質が解明される。驚きと喜びに満ちた一冊。
目次
- 『明日へのチケット』第一部のエルマン・オルミによる斬新性
- フラッシュバックのバロック性
- 回想シーンと夢想シーンの循環的差異
- 反古典的ハリウッド映画編集
- オムニバス・トレイン・フィルム
- 『明日へのチケット』第一部の冒頭ショットと最終ショットの照合
- 標準的オムニバス映画パターンからの逸脱
- 近代芸術とは何か
- 『明日へのチケット』第二部のアッバス・キアロスタミによる革新性はどこにあるのか
- 人工と自然のおどろくべきロング・テイク〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より