北京における近代伝統演劇の曙光 : 非文字文化に魂を燃やした人々
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北京における近代伝統演劇の曙光 : 非文字文化に魂を燃やした人々
創文社, 2012.12
- タイトル読み
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ペキン ニオケル キンダイ デントウ エンゲキ ノ ショコウ : ヒモジ ブンカ ニ タマシイ オ モヤシタ ヒトビト
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注記
晩清民初の北京を中心にした演劇関連年表: p886-909
参考文献一覧: p910-927
内容説明・目次
内容説明
歴史的大転換期を迎えていた晩清民初、人々の人生の折節に深く関わって機能していた演劇は、圧倒的多数の無筆の民衆を啓蒙し、中国を近代化へと導く大きな役割を果たした。本書は当時の史料を基礎に、当時の視点に立って、中国近代伝統演劇史の実態を明らかにした第一級の歴史書。啓蒙慈善劇が無数の観客のみならず、被差別民であった役者自身の地位向上と自覚をも導いたことを指摘し、慈善劇の演劇史的意義を考察。近代的芸術性を追求した名女形梅蘭芳の登場から上海公演や新劇との影響関係を辿り、旧役柄制の打破と人物表現における彼の改革と成功が、近代否定的評価を受けた私寓制度とブレーンの力にあったことを解明。同時に、当時男性役者を駆逐する破格の人気を得た二大女優、劉喜奎と鮮霊芝の成功への道と伝統演劇を近代化に導いた彼女らの功績を顕彰、往時の女性役者にまつわる不条理な末路にも触れる。
目次
- 非文字文化による民衆啓蒙と演劇改良
- 晩清北京の劇界に対する四大禁令
- 晩清における北京の劇場
- 晩清の啓蒙義務戯とその演劇史的意義
- 北京における娼妓義務戯と坤劇の出現
- 近代北京における商業坤劇の初公演
- 志徳社と楊韻譜の新編戯
- 民国初期の北京劇界と新聞界
- 役者に対する差別と坤角の複雑な事情
- 非文字文化の伝統演劇が輝かせた近代の曙光〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より