ロシア社会思想史 : インテリゲンツィヤによる個人主義のための闘い

書誌事項

ロシア社会思想史 : インテリゲンツィヤによる個人主義のための闘い

イヴァーノフ=ラズームニク [著] ; 佐野努, 佐野洋子訳

成文社, 2013.3

タイトル別名

История русской общественной мысли

タイトル読み

ロシア シャカイ シソウシ : インテリゲンツィヤ ニヨル コジン シュギ ノ タメ ノ タタカイ

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注記

原著 (Москва : Республика : Терра, 1997) の翻訳

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784915730979

内容説明

ロシア社会思想史は、インテリゲンツィヤによる人格と人間の解放運動史である。彼らの行く手を阻むのは、無個性、平板さ、狭さを誇るこの世にはびこる小市民主義である。ラヂーシェフ、デカブリストから、西欧主義とスラヴ主義を総合してロシア社会主義=ナロード主義を創始したゲルツェンを経て、革命的民主主義者チェルヌイシェフスキーへと「最終目的である人間」の旗が受け継がれていく。ロシア思想史研究の古典。

目次

  • 一九世紀の扉を前にして
  • センチメンタリズムとロマンチシズム
  • デカブリスト
  • プーシキンとレールモントフ
  • 官製小市民主義時代
  • ゴーゴリ
  • ゴンチャローフ
  • 余計者
  • 三〇年代
  • ベリンスキー
  • 西欧主義者とスラヴ主義者
  • ゲルツェン
  • 六〇年代
  • チェルヌイシエフスキー
  • ピーサレフ
  • ニヒリズム
巻冊次

下 ISBN 9784915730986

内容説明

この世で最も高きもの、「人間人格」の解放をめざす個人主義のための闘いは、内面と外面、倫理面と社会面の二つの戦線で進められる。倫理的個人主義を高唱したのはトルストイとドストエフスキー、社会学的個人主義を論証したのはミハイローフスキー。ロシア・インテリゲンツィヤは、「大なる社会性」と「絶対なる個人主義」の結合というロシア社会主義の尊い遺訓を、次世代の者に託す。本邦初めての完全翻訳。

目次

  • 七〇年代
  • ラヴローフ
  • ミハイローフスキー
  • トルストイとドストエフスキー
  • ナロード主義の危機—ズラトヴラーツキーとグレープ・ウスペーンスキー
  • 社会的小市民主義時代
  • 九〇年代
  • チェーホフ
  • ゴーリキー
  • 「理想主義的個人主義」「デカダン主義」から「シンボリズム」へ
  • 二〇世紀の門口にて

「BOOKデータベース」 より

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