統合の終焉 : EUの実像と論理
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統合の終焉 : EUの実像と論理
岩波書店, 2013.4
- タイトル読み
-
トウゴウ ノ シュウエン : EU ノ ジツゾウ ト ロンリ
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内容説明・目次
内容説明
連邦国家を目指す「統合」の物語は終わった。けれども、もはやEU抜きの統治は考えられなくなっている。「ポスト統合」を生きるヨーロッパをどう捉えたらよいのか。EUの形成過程やその内的なダイナミズムの分析、統合の思想的検討などを通じて、ヨーロッパ統合のもつ豊かな含意を引き出していく。気鋭の国際政治学者がEUの実像と論理に迫る意欲作。
目次
- ヨーロッパ統合の政治学—EUの実像と世界秩序のゆくえ
- 第1部 EUの歴史的形成—統合リーダーシップのドラマツルギー(ジャン・モネ—「ヨーロッパの父」は何を創ったのか;ジャック・ドロール—中興の祖はどう動いたのか;マーガレット・サッチャー—劇場化するヨーロッパ)
- 第2部 ポスト統合を生きるEU—冷戦、拡大、憲法(鏡としてのヨーロッパ統合—「地域」の作り方と安全保障、経済統合、人権規範;拡大ヨーロッパの政治的ダイナミズム—「EU‐NATO‐CE体制」の終焉;統合の終焉—フランス・オランダによる欧州憲法条約否決は何を意味するのか)
- 第3部 危機の下のEU/ユーロ—正統性、機能主義、デモクラシー(ポスト・ナショナリズムにおける正統化の諸問題—国家を超えたデモクラシーは可能か;ユーロ危機の本質—EUの正統性問題からグローバルな「政治」危機へ)
- 第4部 国際政治思想としてのEU—世界秩序における主権、自由、学知(ようこそ「多元にして可分な政治体」へ—EUにおける主権と補完性;国際政治における自由—EUシティズンシップの問いかけ;日本におけるEU研究の可能性—方法論的ナショナリズムを超えて)
「BOOKデータベース」 より