死を超えるもの : 3・11以後の哲学の可能性
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書誌事項
死を超えるもの : 3・11以後の哲学の可能性
東京大学出版会, 2013.6
- タイトル別名
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Über den Tod hinaus : eine Möglichkeit der Philosophie nach dem 11.3.2011
- タイトル読み
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シ オ コエル モノ : 3. 11 イゴ ノ テツガク ノ カノウセイ
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内容説明・目次
内容説明
東日本大震災とりわけ原発事故の戦慄を前にして、われわれは何を考え、どのように語るのか。書物や建物といった、個人の生死を超えて存続する物から、世代をつなぎつつ築かれていく世界への気遣い—「世界への愛」—を学んだ著者が、ハイデガーとアーレントのひらいた自然と技術への問いを受けとめ、原子力テクノロジーの問題を存在論的側面からあぶり出す。現代日本の状況に示される反時代的考察。
目次
- 二通りの別離の経験から、もう一つの出来事へ
- 第1部 いのちから世界へ(死を超えるもの—「メタ死生学」試論;読むこと、書くこと、考えること—「メメント・モリ」からの出発;建てること、住むこと、考えること—Q体への愛;自然の力、人間の力—『アンティゴネー』の「人間讃歌」をめぐって)
- 第2部 原子力をめぐる思考の可能性(世界を愛するということ—自然と世界の区別から;ハイデガーと原子力の問題1—物と総かり立て体制;ハイデガーと原子力の問題2—もしくは、いかにして原子力で哲学するか;アーレントと原子力の問題1—大地からの疎外、または宇宙人の地球侵略;アーレントと原子力の問題2—戦争論への寄与;火について—プルトニウムをめぐる形而上学的随想;物たちのもとで、人びととともに—自然と世界の絡み合いへ)
「BOOKデータベース」 より