近代仏教教団とご詠歌
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近代仏教教団とご詠歌
勉誠出版, 2013.5
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キンダイ ブッキョウ キョウダン ト ゴエイカ
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博士学位請求論文「ご詠歌諸流儀の成立過程 : 一九二〇年代以降の仏教教団による布教活動と音楽伝承」(東京藝術大学, 2008年度) をもとに、他の論文の内容を含む形で再構成したもの
Description and Table of Contents
Description
巡礼や葬式などでうたわれる宗教音楽「ご詠歌」。高野山真言宗をはじめとする仏教教団は近代にご詠歌の流儀を立ち上げ、それを布教に役立ててきた。一方、ご詠歌を通じて仏の教えを受けた信者も、信心からご詠歌を唱えるとともに、それを音楽としてもうたい、伝承を続けてきた。本書は、綿密な資料調査とフィールドワークに基づく最新の知見から、ご詠歌が仏教教団と信者の双方にとって宗教的・音楽的価値をあわせ持つ有効なメディアとして機能してきたことを明らかにするとともに、宗教音楽の持つ力の可能性に光を当てる。
Table of Contents
- 序章 宗教音楽として見るご詠歌(本書の目的と対象;先行研究;本書の資料と構成)
- 第1章 ご詠歌諸流儀の成立過程(大和流の成立;金剛流の成立;密厳流の成立)
- 第2章 仏教教団とご詠歌—布教用音楽の成立過程(講によるご詠歌伝承;仏教教団による布教活動とご詠歌)
- 第3章 仏教教団によるご詠歌の再編—「俗謡」から「仏教音楽」へ(ご詠歌に対する負のイメージ;階級制度の再編;学府と音楽理論にみる「伝統の創出」と「正調」)
- 第4章 「正調」を伝える楽譜と口頭伝承(ご詠歌の伝承方法;楽譜と口頭伝承が変容するしくみ—「追弔和讃」を対象に;「正調」の演奏にもる個性の表現)
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