還りなき旅路にて : 本田成親旅歌随想集
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還りなき旅路にて : 本田成親旅歌随想集
木耳社, 2012.1
- タイトル読み
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カエリナキ タビジ ニテ : ホンダ シゲチカ リョカ ズイソウシュウ
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注記
画: 渡辺淳
著者略歴あり
内容説明・目次
内容説明
深い思索と体験の旅を重ね、人生の足跡として記された珠玉の短歌の数々—。それらの歌にまつわる様々な想いと、数々の出会いの余韻を綴る旅歌随想集。旅先での出会いを契機に長年筆者との親交の続く画家・渡辺淳氏の精神性溢れる挿絵が、一連の作品に一層の深みと彩りを添えている。
目次
- かなしみも灯る命のあればとて夕冴えわたる能登の海うみ
- 瞬間を永久へと変ゆる魔術もて時を羽ばたく若き二人よ
- しんしんと心の闇に降る雪を遍く照らす徽軫燈篭
- 月の船生駒に落つる日を追ひて渡る大和に大寺の鐘
- 太古より時の骸の積もりたるこの砂山に消ゆる足跡
- 翁独り多摩の河原に冬を釣る嵐雪の皺なほ足らぬごと
- 大悟なき身にも刹那の春ありて慈恩の庭に光る静けさ
- 爽やかに夏を孕んで吹く風の光る緑を目を閉じて聴く
- 生まれ来し証は青き一条の光の糸と蛍飛ぶ夜
- 青潮の慕いをのせて湧く霧にひとり気高く礼文うすゆき〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より