「法」における「主体」の問題
著者
書誌事項
「法」における「主体」の問題
(叢書アレテイア, 15)
御茶の水書房, 2013.7
- タイトル別名
-
法における主体の問題
- タイトル読み
-
「ホウ」 ニオケル 「シュタイ」 ノ モンダイ
大学図書館所蔵 件 / 全77件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
その他の著者: 山田陽, 長谷川みゆき, 関良徳, 松尾陽, 福原明雄, 今村健一郎, 島内明文, 鈴木康治, 中村隆文, 栗田佳泰, 野崎亜紀子, 丸祐一, 吉良貴之
参考文献: 章末
内容説明・目次
内容説明
近代の正義論や法理論は、二重の「主体」を前提として成り立っている。自らの自由意志によってひたすら自己の利益を追求する「主体」と、政治的共同体の公共の利益にコミットする「主体」である。しかし、両者の間の現実的なギャップは大きく、自由主義的な正義論は常に理論的矛盾を抱えてきた。現代の正義論者は、諸個人が日常的に身に付けている正義感覚から、普遍的な「正義」の原理を導き出そうとしているが、決定的な答えは見出せていない。一方で、公共的な徳を身に付けた市民を育成しようとする議論も台頭している。法の「主体」をめぐるアクチュアルな議論を概観する。
目次
- 「公共性」と「主体」
- 個人化する社会と熟議民主主義
- 自我と責任・自己と責任
- フーコーの「権利」論と主体の問題
- 防犯アーキペラゴ序説—包摂と排除の交錯とはざま
- 「自己所有権」論再訪序説—その基礎づけと人格観
- 労働と所有の主体—身体ある存在の危うさと弱さについて
- 道徳的行為者と間主観性:一八世紀イギリス道徳哲学に即して
- 文明としての自己抑制—B.マンデヴィルの統治論における恐怖概念の検討
- 道徳的責任と合理性
- 法教育における人間—高等学校「現代社会」にみる法教育の要素から
- 法的主体と関係性—ケアの倫理とリベラリズムの論理
- プリコミットメントから見たアドバンス・ディレクティブ
- 死者と将来世代の存在論—剥奪説をめぐって
「BOOKデータベース」 より