海鳴り
著者
書誌事項
海鳴り
(文春文庫, [ふ-1-57],
文藝春秋, 2013.7
- 上 : 新装版
- 下 : 新装版
- タイトル読み
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ウミナリ
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注記
1987年刊の新装版
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 : 新装版 ISBN 9784167192587
内容説明
はじめて白髪を見つけたのは、いくつの時だったろう。四十の坂を越え、老いを意識し始めた紙商・小野屋新兵衛は、漠然とした焦りから逃れるように身を粉にして働き、商いを広げていく。だが妻とは心通じず、跡取り息子は放蕩、家は闇のように冷えていた。やがて薄幸の人妻おこうに、果たせぬ想いを寄せていく。世話物の名品。
- 巻冊次
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下 : 新装版 ISBN 9784167192594
内容説明
この人こそ、生涯の真の同伴者かも知れない。家にはびこる不和の空気、翳りを見せ始めた商売、店を狙い撃ちにするかのような悪意—心労が重なる新兵衛は、おこうとの危険な逢瀬に、この世の仄かな光を見いだす。しかし闇は更に広く、そして深かった。新兵衛の心の翳りを軸に、人生の陰影を描いた傑作長篇。
「BOOKデータベース」 より