日本文学からの批評理論 : 亡霊・想起・記憶
著者
書誌事項
日本文学からの批評理論 : 亡霊・想起・記憶
笠間書院, 2014.1
- タイトル別名
-
Theorizing Japanese literature : ghosts, evocations, memories
Ghosts, evocations, memories
日本文学からの批評理論 : 亡霊想起記憶
- タイトル読み
-
ニホン ブンガク カラ ノ ヒヒョウ リロン : ボウレイ・ソウキ・キオク
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注記
英文タイトルはブックカバーによる
参考文献: 巻末p10-19
内容説明・目次
内容説明
「日本文学」というフィールドで「理論の共同体」を生成する。理論する知的社交の“場”として「日本文学」を開放、開拓し、領域横断的に思考を問い直すような発信=発進力を持った理論的言説を紡ぎ出す、野心的な試み。エストニア・タリン大学で開催された国際会議(二〇一〇年九月)の成果をふまえ、国内外の論客が書きおろし。
目次
- 1 亡霊としての文法(風景和文の意匠—『源氏物語』の橋と鳥の形象;身体は普遍か?—『源氏物語』における衣を読む;懐かしさの解剖学;文法的詩学—時間、推量、形容)
- 2 想起される過去(霊/例としての『源氏物語』—『乳母のふみ』からの“問い”;説話と自己語り—『発心集』における目撃される死;形見—中世後期の仏教文学における記憶、喪失と救済;海を渉る女—描かれた神功皇后)
- 3 記憶に取り憑く理論(喪われる領土—日本アヴァンギャルド雑誌『亞』の場合;「鼠三部作」から『ノルウェイの森』へ—一九七〇年の死者の記憶をめぐる村上春樹テキストの変容;アンネ・フランクを救う—小川洋子とメランコリック少女;亡霊の時間/亡霊の和歌、あるいはインターテクスチュアリティのなかの『義経記』—未来の“記憶”/未来から来訪する“亡霊”)
「BOOKデータベース」 より