意志と自由 : 一つの系譜学
著者
書誌事項
意志と自由 : 一つの系譜学
知泉書館, 2014.2
- タイトル別名
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意志と自由
- タイトル読み
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イシ ト ジユウ : ヒトツ ノ ケイフガク
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注記
引用文献一覧: 巻末p5-13
内容説明・目次
内容説明
アウグスティヌスと後期ストアのモリナ、スアレスにおける自由の理論を原典に即して丁寧に読み解き、それを踏まえてデカルト自由意志論の解明。哲学史的考察により、自由意志の底に、「外部からの拘束を被っていないから自由なのだ」という“実感(自然)の論理”と、この論理の延長線上に反省や論証を通して見出せる“思考(概念)の論理”、二つの流れを発見。多くの学説の底流にあるこの緊張を通して生動的な自由思想の姿が見えてくる。
目次
- 序章 意志の自由という問題—人は「決定されていないから自由」なのか?
- 第1章 問題の淵源—アウグスティヌスと“在りて在りうべからざるもの”
- 第2章 問題の臨界点—モリナによる『コンコルディア』と「罪を犯す自由」
- 第3章 問題の複雑化—スアレスによる『形而上学討論集』と自由意志の心理学
- 第4章 問題の変貌—デカルトと「みずからを決定する力能」
- 第5章 開かれた問題—経験と自由
- 終章 系譜の先端—「欠損」の帰趨
- 補論 「受動(passion)」を「魂の情念(passions de l’^ame)」に転ずるもの
「BOOKデータベース」 より