中近世ヨーロッパの宗教と政治 : キリスト教世界の統一性と多元性
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書誌事項
中近世ヨーロッパの宗教と政治 : キリスト教世界の統一性と多元性
(Minerva西洋史ライブラリー, 100)
ミネルヴァ書房, 2014.3
- タイトル読み
-
チュウキンセイ ヨーロッパ ノ シュウキョウ ト セイジ : キリストキョウ セカイ ノ トウイツセイ ト タゲンセイ
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注記
参考文献あり
人名索引: 巻末p1-7
事項索引: 巻末p8-11
収録内容
- 中近世ヨーロッパ世界の宗教と政治 : 問題の所在 / 甚野尚志, 踊共二著
- 中世キリスト教世界と「ローマ」理念 : リウトプランド『コンスタンティノープル使節記』における「ローマ」言説 / 大月康弘著
- ローマはキリスト教世界の「頭」か? : 東西教会の首位権をめぐる論争 / 甚野尚志著
- 遥かなるローマ : ノルウェー王スヴェッレにとっての教会権威と教皇庁 / 成川岳大著
- 異端禁圧から大逆罪へ : 教令「ヴェルゲンティス・イン・セニウム」(1199年)の成立まで / 印出忠夫著
- 「ローマ人の皇帝」と「セルビア人の王国」 : 辺境から見た二つのローマ / 唐澤晃一著
- ルネサンス文化と改革期のローマ : 15・16世紀イタリアの教会と世界 / 根占献一著
- 終末論としてのローマ : 「モスクワ第三ローマ理念」をめぐって / 三浦清美著
- 多数決原理の形成とローマ法の受容 / 長谷川まゆ帆著
- 「宗派形成の場」としての帝国議会 : 16世紀ドイツにおける帝国等族の宗教政策と『アウクスブルク信仰告白』の政治的機能 / 蝶野立彦著
- カトリックを棄てた大司教 : ゲプハルト・トルフゼスの改宗とケルン戦争 / 高津秀之著
- 三十年戦争期神聖ローマ帝国の政治的「理性」 : 戦争をめぐる帝国等族間の議事から / 皆川卓著
- 十七世紀初期フランスにおける国王とプロテスタント / 和田光司著
- イングランド国教会と非国教徒 : 「包括」と「寛容」の近世史 / 青柳かおり著
- 十字軍としての「レコンキスタ」? : 中世カスティーリャ王国における対異教徒戦争 / 黒田祐我著
- 近世スペインにおけるモリスコ問題 : 同化と異化の狭間に / 関哲行著
- 寛容なる異教徒のもとで : オスマン旅行記著者たちの観察と決断 / 河野淳著
- 近世ドイツの反ユダヤ主義と親ユダヤ主義 : 交錯する宗教と政治 / 踊共二著
内容説明・目次
内容説明
本書は、中世史家と近世史家の緊密な共同研究の成果である。ヨーロッパの宗教と政治をめぐる諸問題を、宗教が政治を巻き込んで国家・社会を統合する局面と、多様な異端や宗派が多元化をもたらす局面の両方に注目しつつ解明。考察の対象はローマ・カトリック世界に限定されず東方のキリスト教世界に及ぶ。キリスト教徒とムスリム、ユダヤ教徒との関係も論じた広い視野の新しい宗教政治史。
目次
- 中近世ヨーロッパ世界の宗教と政治—問題の所在
- 第1部 「ローマ」とキリスト教世界(中世キリスト教世界と「ローマ」理念—リウトプランド『コンスタンティノープル使節記』における「ローマ」言説;ローマはキリスト教世界の「頭」か?—東西教会の首位権をめぐる論争;遙かなるローマ—ノルウェー王スヴェッレにとっての教会権威と教皇庁 ほか)
- 第2部 宗派分裂と近世国家(“宗派形成の場”としての帝国議会—十六世紀ドイツにおける帝国等族の宗教政策と『アウクスブルク信仰告白』の政治的機能;カトリックを棄てた大司教—ゲプハルト・トルフゼスの改宗とケルン戦争;三十年戦争期神聖ローマ帝国の政治的「理性」—戦争をめぐる帝国等族間の議事から ほか)
- 第3部 異教との邂逅(十字軍としての「レコンキスタ」?—中世カスティーリャ王国における対異教徒戦争;近世スペインにおけるモリスコ問題—同化と異化の狭間に;寛容なる異教徒のもとで—オスマン旅行記著者たちの観察と決断 ほか)
「BOOKデータベース」 より