「断念」の系譜 : 近代日本文学への一視角
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「断念」の系譜 : 近代日本文学への一視角
影書房, 2014.5
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断念の系譜 : 近代日本文学への一視角
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ダンネン ノ ケイフ : キンダイ ニホン ブンガク エノ イチシカク
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Description and Table of Contents
Description
石原吉郎から借りた「断念」ということばは、石原の精神世界にだけ関わるものではなく、漱石、荷風の文学をも深く規定するものであることは明らかであろう。/「断念」は、通常は消極的な意味のことばである。しかし「断念」したがゆえにみえてくる世界というものがあるはずで、その意味でこのことばは、本書に並べた論文・エッセイの基調をなしていると考える。(「まえがき」より)
Table of Contents
- 1(漱石作品にみる「家族」と「姦通」;「運命の女」—『三四郎』と『草枕』;『腕くらべ』の世界—荷風と東京;付・『断腸亭日乗』と「紀元節」;有島武男とキリスト教;災害史のなかの宮澤賢治—その詩と『グルコーブドリの伝記』;叙事詩としての『夜明け前』)
- 2(大江健三郎初期作品における「自然」;大西巨人『神聖喜劇』をめぐって—東堂太郎の記憶力と反戦の論理;宮崎駿アニメと環境問題;桐野夏生『OUT』における「生と死」)
- 3(『若き高杉一郎』のその後;付・『文藝』編輯主任・高杉一郎;石原吉郎覚え書き)
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