書誌事項

原節子、号泣す

末延芳晴著

(集英社新書, 0742F)

集英社, 2014.6

タイトル別名

原節子号泣す

タイトル読み

ハラ セツコ ゴウキュウ ス

大学図書館所蔵 件 / 63

この図書・雑誌をさがす

注記

関連年表: p247-250

主要参考文献: p251-254

内容説明・目次

内容説明

小津安二郎は今なお注目を集めている映画監督である。その小津作品の中でも頂点と評されるのが紀子三部作、『晩春』『麦秋』『東京物語』だ。各作品のフィナーレに近い場面で、ヒロインを演じた女優原節子は全身を震わせて泣き崩れる。小津が、不滅の名を残し得たのは、この三本の映画のフィナーレで原に号泣させたからだといっても過言ではない。「泣く」という行為を切り口に、幸福の限界、幸福の共同体の喪失、という小津映画の主題と思想的本質に迫る画期的評論。

目次

  • 第1章 ほとんどの小津映画で女優たちは泣いた
  • 第2章 小津映画固有の構造と主題
  • 第3章 思想としての小津映画
  • 第4章 原節子は映画のなかでいかに泣いたか
  • 第5章 原節子をめぐる小津と黒澤明の壮絶な闘い
  • 第6章 『晩春』(1)—原節子、初めての号泣
  • 第7章 『晩春』(2)—娘は父親との性的結合を望んでいたか
  • 第8章 『麦秋』—失われた幸福なる家族共同体
  • 第9章 『東京物語』—失われた自然的時間共同体
  • 第10章 喪服を着て涙も見せずスクリーンから消えていった原節子

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ