漢文脈と近代日本
著者
書誌事項
漢文脈と近代日本
(角川文庫, 18573)
KADOKAWA, 2014.5
- タイトル読み
-
カンブンミャク ト キンダイ ニホン
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注記
本書は、「漢文脈と近代日本 : もう一つのことばの世界」(日本放送出版協会 2007年2月刊) を文庫化したもの
文献案内: p251-258
内容説明・目次
内容説明
政治と学問、隠逸と感傷を軸とする漢文脈は、幕末の志士や、漱石・鴎外をはじめとする明治知識人たちの思考と感情の支えとなった。一方、機能化された訓読体は、文明開化のメディアとなり、新しい「文学」への道を用意する。漢文は言文一致で衰えたのか、いまなお日本文化の底に流れているのか—。大げさで古くさい文体でもなく、現代に活かす古典の知恵だけでもない、「もう一つのことばの世界」として漢文脈を捉え直す。
目次
- 序章 漢文脈とは何か—文体と思考の二つの極
- 第1章 漢文の読み書きはなぜ広まったのか—『日本外史』と訓読の声
- 第2章 国民の文体はいかに成立したのか—文明開化と訓読文
- 第3章 文学の近代はいつ始まったのか—反政治としての恋愛
- 第4章 小説家は懐かしき異国で何を見たのか—艶情と革命の地
- 終章 漢文脈の地平—もう一つの日本語へ
「BOOKデータベース」 より