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異形の者

柳蒼二郎著

学習研究社, 2001.12

Other Title

Igyo no mono

Title Transcription

イギョウ ノ モノ

Description and Table of Contents

Description

天正三年五月、長篠の合戦場で産み落とされた赤子が、細川家子飼いの乱波・丹波に拾われる。その赤子はこめかみに大きなこぶを持つ異形の者であった。名も無き赤子は、ただ「こぶ」とのみ呼ばれる。酷薄非道な丹波は、こぶを飼う代償にその言葉を奪う。さらに、異形の身の中に忍びとしての天稟を見出した丹波は、過酷な試練をこぶに与え、己の奴撲として飼育した。こぶ、十三歳の時、篭の鳥の運命が動く。細川家当主忠興の直命によって、妻・玉子(ガラシャ)の警護の任についたこぶは、天井裏を這う者となる。女神の如き玉子の優しさにふれ、凍り付いたこぶの魂はゆっくりと溶かされていく。だが、そこに待っていたものは、あまりにも非業な運命だった…。第七回歴史群像大賞受賞作。

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Details
  • NCID
    BB16136578
  • ISBN
    • 4054015875
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    408p
  • Size
    20cm
  • Classification
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