上方落語の戦後史

書誌事項

上方落語の戦後史

戸田学著

岩波書店, 2014.7

タイトル読み

カミガタ ラクゴ ノ センゴシ

注記

『読売新聞』大阪本社版連載 (2006.4.7-2011.10.3) の「戦後上方落語の60年」に大幅に加筆修正したもの

参考文献一覧: p537-544

装丁: 桂川潤

内容説明・目次

内容説明

昭和に入ってからの上方落語は、漫才の台頭に押され、衰退の一途をたどっていた。追い討ちをかけるように、戦後間もなく、古老の落語家が相次いで死去。「上方落語は滅びた」といわれる危機的状況を迎える。そのとき立ち上がったのが、四人の若手落語家—後に四天王と称される六代目笑福亭松鶴、桂米朝、五代目桂文枝、三代目桂春団治であった。彼らは切磋琢磨して芸を磨き、落語会を開くため奔走する。古老たちに頼みこんで稽古をつけてもらうなど、古典落語を継承する努力も怠らなかった。やがて、実力を身に付けた彼らは人気を博し、弟子入りする若者も次第にふえていく—。戦後の上方落語復興への努力と苦難、今日の隆盛への道のりを、四天王を軸に周辺の落語家・興行師らも絡めて丹念に綴る。落語資料をひもときながら、六十年の歩みを活き活きと描き上げた、著者渾身の落語通史。

目次

  • 第1章 戦後上方落語前史
  • 第2章 黎明期(昭和十八年〜二十五年)
  • 第3章 凋落期(昭和二十五年〜三十一年)
  • 第4章 復興期(昭和三十二年〜四十一年)
  • 第5章 躍進期(昭和四十一年〜五十年)
  • 第6章 隆盛期(昭和五十一年〜平成八年)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報
ページトップへ