「私小説」を読む
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Bibliographic Information
「私小説」を読む
(講談社文芸文庫, [はM2])
講談社, 2014.9
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私小説を読む
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「ワタクシショウセツ」オ ヨム
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Note
年譜(二〇〇〇年代バージョン): p297-322
著書目録: p323-333
底本: 『「私小説」を読む』(中央公論社刊, 1985.11)
Description and Table of Contents
Description
志賀直哉、藤枝静男、安岡章太郎を貫く「私小説」の系譜—。だが、著者はここで日本文学の一分野を改めて顕揚したり、再定義を下したりはしない。本書は、我々が無意識・無前提に受け入れている「読みの不自由さ」から離れ、ひたすら、いま、ここにある言葉を読むこと、「作品」の表層にある言葉の群との戯れを通じ、一瞬ごとの現在を生きようとする試みなのである。「読むこと」の深みと凄味を示す、文芸批評の名著。
Table of Contents
- 廃棄される偶数—志賀直哉『暗夜行路』を読む(構造=主題=系列;偶数性の圏域;双極的世界と反復)
- 藤枝静男論—分岐と彷徨(大地隆起、そして陥没;恥辱と嫌悪、そしてその平坦な舞台装置;家系、妻、そして芸術;分岐するものたち;奪われる言葉たち)
- 安岡章太郎論—風景と変容(回避と遭遇の背理;中間層の彷徨者たち;作品=作家=文学;『流離譚』を読む)
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