日中演劇交流の諸相 : 中国近代演劇の成立

書誌事項

日中演劇交流の諸相 : 中国近代演劇の成立

陳凌虹著

思文閣出版, 2014.8

タイトル読み

ニッチュウ エンゲキ コウリュウ ノ ショソウ : チュウゴク キンダイ エンゲキ ノ セイリツ

注記

博士学位論文 (総合研究大学院大学, 2012年提出) を全面的に改稿したもの

初出一覧: p371

参考文献: p372-397

図版目録: 巻末pxi-xiv

明治期新派略年表 (1888-1912): 巻末pvi-viii

清末民初文明戯略年表 (1899-1924): 巻末pix-x

内容説明・目次

内容説明

日本の明治期、中国の清末民国初期における日中演劇界の緊密な連携関係、とりわけ中国の近代演劇の成立に果たした日本の役割について、両国話劇のはしりである文明戯(中国)と新派(日本)の関係を中心に、多数の新史料と具体的な事象(人物の往来、脚本の翻訳、舞台芸術)を通して総合的に論じる。

目次

  • 第1章 日中近代演劇の展開(近代化と演劇改良;新演劇の誕生;新演劇の担い手と享受者)
  • 第2章 新演劇のネットワーク(一)—政治・戦争と演劇の蜜月(新演劇と自由民権運動、日清戦争;文明戯と維新変法、辛亥革命;文明戯と京都—任天知進化団と静間小次郎一派の明治座興行)
  • 第3章 新演劇のネットワーク(二)—日中に咲くメロドラマの花(日中に咲くメロドラマの花;「椿姫」「茶花女」「新茶花」—日中における演劇「椿姫」の上演とその意味;「不如意」と「家庭恩怨記」—そのメロドラマ的性格をめぐって)
  • 第4章 舞台芸術としての新派と文明戯(役者研究—「女形」と「男旦」;劇場研究—近代新式劇場の登場;新演劇の統合機関—東京新派俳優組合、新劇倶進会)
  • 第5章 文明戯と日本の新劇運動—春柳社と民衆戯劇社を中心に(春柳社と新劇;民衆戯劇社の自由劇場運動と日本)

「BOOKデータベース」 より

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