非有の思惟 : シェリング哲学の本質と生成

書誌事項

非有の思惟 : シェリング哲学の本質と生成

浅沼光樹著

知泉書館, 2014.9

タイトル別名

Das Denken des Nichtseins : das Wesen und Werden der Philosophie Schellings

タイトル読み

ヒウ ノ シイ : シェリング テツガク ノ ホンシツ ト セイセイ

注記

その他のタイトルはジャケットによる

博士学位論文 (京都大学, 2012年) をもとにしたもの

内容説明・目次

内容説明

シェリング哲学の本質とは何か?著者は思惟の本質と生成を一体的に考察し、シェリング哲学を“生成が本質である”と捉え、その解明に挑む。思惟の「非有」のイマージュを捉え、シェリングの思惟の「生成における一」を明らかにする。初期の自然学から神話論へと考察を拡張し、非有とは無ではなく有であり、ただ高次の有に対しては無としてふるまう、そのような「内なる非有の次元への絶えざる注視」にシェリング哲学の特筆を見出した画期作である。

目次

  • 序章 生成における一
  • 第1章 無制約者と知的直観—『ティマイオス註解』から『自我論』へ
  • 第2章 シェリング哲学の出発点—人間的理性の起源と歴史の構成
  • 第3章 歴史的理性の生成—シェリング『悪の起源』における神話解釈の意義
  • 第4章 神の内なる自然—シェリング哲学の第二の端緒として
  • 第5章 『自由論』の立場—『ティマイオス』評価の観点から
  • 補論1 もう一つのエコソフィを求めて—ディープ・エコロジーとシェリングの自然哲学
  • 補論2 シェリングにおける神と自然過程
  • 補論3 第九回日本シェリング協会研究奨励賞を受賞して

「BOOKデータベース」 より

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