巨匠狩野探幽の誕生 : 江戸初期、将軍も天皇も愛した画家の才能と境遇

書誌事項

巨匠狩野探幽の誕生 : 江戸初期、将軍も天皇も愛した画家の才能と境遇

門脇むつみ著

(朝日選書, 925)

朝日新聞出版, 2014.10

タイトル別名

巨匠狩野探幽の誕生 : 江戸初期将軍も天皇も愛した画家の才能と境遇

タイトル読み

キョショウ カノウ タンユウ ノ タンジョウ : エド ショキ、ショウグン モ テンノウ モ アイシタ ガカ ノ サイノウ ト キョウグウ

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注記

主要参考文献: p262-272

内容説明・目次

内容説明

17世紀の画壇を率いた巨匠、狩野探幽。名門画家の家に生まれ、天才少年ともてはやされ、徳川家康以下四将軍の御用をつとめ、後水尾天皇はじめ宮廷人に愛され、亡くなるまで精力的な活動を続けた。淡い墨や色がモチーフの微妙なニュアンスを描き出し、白い余白がモチーフを包む大気となって絵の外へと続く。探幽は時代が求める「新しい絵」を提供した。その画業は同時代の政治や文化と密着して展開していた。他の画家の作品と何が違うのか。将軍、天皇以下、大物政治家などパトロンや文化人とどのように交流したのか。いかにして工房をまとめ、組織の長として大規模な画事に取り組んだのか。探幽が巨匠となり得た秘密を、言葉を尽くし、図版を駆使して解き明かす。

目次

  • 第1章 生涯—五つのターニングポイント(誕生から十六才で徳川幕府御用絵師となるまで;十六才から三十四才で探幽斎号を名のり始める前まで;三十四才から四十九才の尚信死没まで;四十九才から六十一才で法印となるまで;六十一才から七十三才の死没まで)
  • 第2章 画技—比べて分かる探幽画の魅力 探幽はどのように天才なのか(探幽様式の形成;狩野山雪—探幽と境遇の異なる京狩野の当主;狩野尚信、安信—探幽とは異なる個性、様式を備えた二人の兄弟;安信様式;次世代の画家たち—息子探信、探雪、甥時信・常信、養子益信、弟子久隅守景)
  • 第3章 社交—画業の充実と社会的栄達をはかる 画家にとっての社交(大名稲葉家=パトロン;大徳寺僧江月宗玩=教導者;御用儒学者林家=技官仲間)
  • 第4章 組織の長—制作体制と一門の実態 巨匠と工房(多作の実態;探幽一門;工房制作;二つの屋敷)

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB16842969
  • ISBN
    • 9784022630254
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    30, 273, viip, 図版 [8] p
  • 大きさ
    19cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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