亡国の集団的自衛権
著者
書誌事項
亡国の集団的自衛権
(集英社新書, 0774A)
集英社, 2015.2
- タイトル読み
-
ボウコク ノ シュウダンテキ ジエイケン
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内容説明・目次
内容説明
安倍政権は、集団的自衛権の行使容認をめざして、着々と足場を固めている。戦後七〇年間続いてきた「憲法九条」体制も、大きく揺らいでいる。著者は、イラク戦争時に、小泉、安倍(第一次)、福田、麻生の四代の総理大臣の下、自衛隊海外派遣のための法整備と現場指揮を主導した、元防衛官僚である。「立憲主義」への挑戦ともいうべき現政権の安全保障政策を、豊富な事例を挙げながら徹底批判。わが国でもっとも戦争を知る人物だからこその、国際紛争の現実に即した説得力のある議論を展開!
目次
- 序章 集団的自衛権の視点(真の政策目標はどこにあるのか;自衛隊を出動させることの重み ほか)
- 第1章 集団的自衛権と日米ガイドライン改定の行方(ガイドライン改定中間報告;イスラム国・中国・北朝鮮とガイドライン;政治が先か軍事が先か)
- 第2章 七月一日閣議決定のおかしさ(従来の政府見解との乖離;現実性のない事例;効かない歯止め)
- 第3章 バラ色の集団的自衛権(「普通の国」とは何か;何を抑止するのか?;抑止力を高めて日本を平和にする? ほか)
- 第4章 国際情勢はどう変わったか(戦争をめぐる要因・戦争のやり方;「米国による平和」の行方;米中の力関係 ほか)
- 第5章 集団的自衛権は損か得か(日米同盟のバランス感覚;米中対決のシナリオと日本の役割;日中戦争とアメリカの対応)
- 第6章 世界の中でどう生きるか—今日の「護憲」の意味(日本とは、どういう国か;日本のパワーの源泉と弱点)
「BOOKデータベース」 より