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川村湊自撰集

川村湊著

作品社, 2015.1-2016.3

  • 1巻
  • 2巻
  • 3巻
  • 4巻
  • 5巻

Other Title

Kawamura Minato

川村湊 : 自撰集

Title Transcription

カワムラ ミナト ジセンシュウ

Note

1巻: 古典・近世文学編. 2巻: 近代文学編. 3巻: 現代文学編. 4巻: アジア・植民地文学編. 5巻: 民俗・信仰・紀行編

江戸戯作年表(主に黄表紙以降)及び使用テキスト一覧: 1巻p383-387

川村湊略年譜: 各巻巻末

川村湊年譜: 5巻p367-396

Description and Table of Contents
Volume

1巻 ISBN 9784861825149

Description

『徒然草』を論じた最初期のデビュー作を基点に馬琴・南北・篤胤などの古典を鮮やかに読み解く三十余年の批評活動の原点をなす彫心の論考。

Table of Contents

  • 東下りのゆくえ—『伊勢物語』
  • 異様なるものをめぐって—『徒然草』
  • 物語の叛乱—上田秋成
  • 戯作のユートピア—江戸作者の“言葉”
  • 「世界」の構造—鶴屋南北
  • 黄表紙王国の崩壊—恋川春町その他
  • 遊ぶ京伝—山東京伝
  • 美少年と悪少年—曲亭馬琴『近世説美少年録』
  • 異類と異界の物語—曲亭馬琴『南総里見八犬伝』
  • 馬琴の島—曲亭馬琴『椿説弓張月』
  • 浮世の三馬—式亭三馬
  • 歩く一九—十返舎一九
  • 悪女のドラマツルギー—鶴屋南北
  • 蝶恋花の物語—為永春水
  • 江戸の言霊—平田篤胤その他
Volume

2巻 ISBN 9784861825156

Description

露伴の「音幻論」逍遙の「小説論」緑雨の「戯評」に新たな光を当て、明治以降の主潮流だけでなく、島田・鶴田・深沢など、特異な世界も精細に検証。

Table of Contents

  • 音は幻—露伴の言語論
  • 露伴の“数”—『運命』について
  • 小説の「神髄」—坪内逍遙
  • 批評の誕生—斎藤緑雨
  • 蘆花の蛇—徳冨蘆花
  • 露伴の仙—道教の内と外
  • “戯作”を貫くもの1—河竹黙阿弥
  • “戯作”を貫くもの2—尾崎紅葉
  • 「帝国」の漱石
  • 「救済者」としての舞姫—森鴎外1〔ほか〕
Volume

3巻 ISBN 9784861825163

Description

中上・津島や両村上など同世代作家への考察を軸に、第三の新人、内向の世代から批評まで、第一線の文芸批評家として格闘した同時代文学への精華。

Table of Contents

  • 風水のささやき—津島佑子と中上健次
  • 「世界」の輻輳—中上健次
  • 韓国という鏡—李良枝と中上健次
  • 中上健次・ソウル・アジア
  • 聖なるソーセージの物語—村上龍1
  • サイボーグ、E・T、I・T—村上龍2
  • “魂”としての背骨—山田詠美
  • 耳の修辞学—村上春樹
  • カタルシスの不在—古井由吉
  • 「空間」として甦る「時間」—黒井千次〔ほか〕
Volume

4巻 ISBN 9784861825170

Description

韓国での教職体験と在日・旧植民地文学への深い関心。時代と場所の制約の中で「アジアという鏡」に映された固有の営為の諸相を重層的に探究。

Table of Contents

  • 「昭和」とアジア
  • “シャンハイ”された都市—五つの「上海」物語
  • ベトナム・トライアングル—日本文学者たちのベトナム戦争
  • 華麗島という鏡—日本近代文学と台湾
  • 円の中の夢—在日と亡命
  • 近代朝鮮の孤児—李光洙ノート
  • コロニアリズムとオリエンタリズム—「冒険ダン吉」の地球儀
  • 「南」へ向かう文学—日本近代文学における南方
  • 「冒険」の島と海—南洋文学論
  • 氷の島と雪の海—樺太文学論
  • 千島の文学をめぐって
  • 「植民地」の憂鬱—埴谷雄高と楊逵
  • 植民地鉄道の夜—旧植民地の鉄路文学
  • 李箱の京城—一九三〇年代の“文学都市”ソウル
  • 少年たちはソウル“都”をめざす—「京城」の憂鬱
  • 釜山の憂愁—植民都市幻想
  • 東京で死んだ男—モダニスト李箱の詩
Volume

5巻 ISBN 9784861825187

Description

アジア的風土への積年の執心と煩を恐れぬ綿密なフィールドワーク、行動の批評家の思索の核心をなす民俗学的・宗教的諸論考を選りすぐって集成。

Table of Contents

  • 平地人を戦慄せしめよ—柳田國男の「野蛮の思考」
  • 「国語」を超えてゆくもの—柳田國男の言語観
  • 声の幻—言霊と折口信夫
  • 木を伐るものの伝説—天降り・大樹・南方熊楠
  • 象使いの弟子—南方熊楠の流浪・サーカス
  • 鳥と王権—谷川健一の論に付して
  • 異形なる天皇の系譜—網野善彦
  • 周防祝島反原発闘争民俗誌—宮本民俗学の実践の場として
  • 端午祭の花嫁たち—韓国・江原道・江陵
  • 華麗島の聖母崇拝—台湾・北港・台南〔ほか〕

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