中国南北朝隋唐陶俑の研究

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中国南北朝隋唐陶俑の研究

小林仁著

思文閣出版, 2015.2

タイトル読み

チュウゴク ナンボクチョウ ズイ トウ トウヨウ ノ ケンキュウ

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注記

参考文献あり

博士学位論文 (帝塚山大学, 2013) に若干の加筆・訂正を加えたもの

索引: p410-421

内容説明・目次

内容説明

始皇帝の「兵馬俑」で知られる俑は、死者とともに埋葬される副葬明器で、中国の南北朝から隋唐時代は質量ともにその黄金期の一つである。近年各地の墓葬から続々と出土例が報告され、とくに考古学的手法による研究の蓄積が著しい。これに対し本書は、豊富な実物調査に基づいて、膨大な数の資料を造形的特質、様式の変遷、地域性などによって整理し、美術史・陶磁史的視点からさまざまな論点を提示。分裂から統一へとダイナミックに転換する時代のなかで生じた変化と連続性を跡づけ、新たな陶俑研究の確立を目指す。

目次

  • 第1部 南北朝時代の陶俑の様式変遷と地域性(洛陽北魏陶俑の成立とその展開;北朝鎮墓獣の誕生と展開—胡漢融合文化の一側面;南北朝時代における南北境界地域の陶俑について—「漢水流域様式」試論;南朝陶俑の諸相—湖北地区を中心として;北斉時代の俑に見る二大様式の成立とその意義—〓(ぎょう)と晋陽;北斉〓(ぎょう)地区の明器生産とその系譜—陶俑と低火度鉛釉器を中心に)
  • 第2部 隋唐時代の陶俑への新たな視座(隋俑考—北斉俑の遺風と新たな展開;白瓷の誕生—北朝の瓷器生産の諸問題と安陽隋張盛墓出土白瓷俑;初唐黄釉加彩俑の特質と意義;唐代〓(けい)窯における俑の生産とその流通に関する諸問題;西安・唐代醴泉坊窯址の発掘成果とその意義—俑を中心とした考察;唐時代の俑の制作技法について—陶笵成形を中心に)

「BOOKデータベース」 より

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