なぜ『三四郎』は悲恋に終わるのか : 「誤配」で読み解く近代文学

書誌事項

なぜ『三四郎』は悲恋に終わるのか : 「誤配」で読み解く近代文学

石原千秋著

(集英社新書, 0776F)

集英社, 2015.3

タイトル別名

なぜ三四郎は悲恋に終わるのか : 誤配で読み解く近代文学

タイトル読み

ナゼ サンシロウ ワ ヒレン ニ オワル ノカ : ゴハイ デ ヨミトク キンダイ ブンガク

内容説明・目次

内容説明

夏目漱石『三四郎』『それから』、田山花袋『蒲団』、森鴎外『雁』、川端康成『雪国』、三島由紀夫『春の雪』…近代文学の名作の多くが「悲恋小説」なのはなぜなのか。著者は哲学者ジャック・デリダが用いた「誤配」という概念を鍵にしてそれらを再解釈する。そして「恋愛」というテーマに留まらない、近代文学と現代文学との間に横たわる大きな断層を見出す。早稲田大学の人気教授が、あの名作に隠された秘密を、全く新しい読み方によって明らかにする一冊。

目次

  • 第1章 悲恋小説作家・夏目漱石
  • 第2章 作家の闘争・田山花袋『蒲団』
  • 第3章 読者の恋・森鴎外『雁』
  • 第4章 誰がシャッターを切ったのか・武者小路実篤『友情』
  • 第5章 読まれなかった手紙・志賀直哉『暗夜行路』
  • 第6章 スターの条件・谷崎潤一郎『痴人の愛』
  • 第7章 それを愛と呼んでもいい・川端康成『雪国』
  • 第8章 この甘ったれた若者・石原慎太郎『太陽の季節』
  • 第9章 優雅なニヒリストたち・柴田翔『されどわれらが日々—』
  • 第10章 空虚な中心・三島由紀夫『春の雪』

「BOOKデータベース」 より

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