土左日記虚構論 : 初期散文文学の生成と国風文化
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書誌事項
土左日記虚構論 : 初期散文文学の生成と国風文化
武蔵野書院, 2015.6
- タイトル別名
-
土佐日記虚構論
- タイトル読み
-
トサ ニッキ キョコウロン : ショキ サンブン ブンガク ノ セイセイ ト コクフウ ブンカ
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注記
虚構論的に読むための索引: 巻末p1-6
英文・和文内容要約: 巻末p7-14
内容説明・目次
内容説明
男もすなる「日記」といふものを、“女もしてみむ”とてするなり。という一文によって始発している『土左日記』。虚構の枠組みの中で、語り手自身は自己を女性の立場で語ることを宣言している。『土左日記』の書き手が、あえて自己を“女”に性の転換をしてみせることで何を目指していたのか、その虚構の方法についてさまざまな角度から照射する。
目次
- 第1章 『土左日記』の文化ジェンダー論—喩としての男性性の脱構築
- 第2章 価値逆転の論理・『土左日記』の虚構の方法
- 第3章 権威の脱構築化と「諧謔」の生成=パロディとしての『土左日記』—プレテクスト『古今和歌集』・『伊勢物語』の引用連関
- 第4章 「女もしてみむとてするなり」『土左日記』の虚構の方法—男性性の脱構築・再稿、あるいは象徴的な“女”への共感の論理
- 第5章 「童の」性は男か女か?初期散文叙述の特性検証—『土左日記』から『源氏物語』叙述への補助線
- 第6章 「波の底なるひさかたの空」貫之的鏡像宇宙と水平他界観—古代散文文学史遡行『土左日記』から『古事記』・『風土記』へ
- 第7章 漢詩文発想の和文『土左日記』—初期散文文学における言説生成の方法
- 第8章 『土左日記』の言説分析—「和歌」と「地の文」の曖昧な関係性を焦点に
- 第9章 「日常」のことばから「和歌」のことばへ—和歌生成論、もしくは『土左日記』の思想と言説
- 第10章 散文の「学」を拓く、『土左日記』研究
「BOOKデータベース」 より