暴力と適応の政治学 : インドネシア民主化と地方政治の安定
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書誌事項
暴力と適応の政治学 : インドネシア民主化と地方政治の安定
(地域研究叢書, 30)
京都大学学術出版会, 2015.6
- タイトル読み
-
ボウリョク ト テキオウ ノ セイジガク : インドネシア ミンシュカ ト チホウ セイジ ノ アンテイ
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注記
論文博士取得のために提出した論文 (京都大学, 2011年) をもとにしたもの
引用文献リスト: p273-288
索引: p289-293
内容説明・目次
内容説明
ジャワラ—インドネシアの暴力集団。「神秘的パワー」で若者を引きつけてきた地方の暴力集団が、スハルト独裁の契機となった「アクト・オブ・キリング」の事件(9.30事件)を通じて、権威主義体制の礎となっていく。そして今、民主化の波に乗って、地方政治の新しい主役となる。その軌跡と実態を身体を張ったフィールドワークで赤裸々に明らかにする。
目次
- 序章 暴力集団の台頭と「地方政治の安定」—社会的亀裂はなぜ政治化しなくなったのか?
- 第1章 権威主義体制の崩壊から民主化・分権化へ
- 第2章 暴力集団(ジャワラ)とイスラーム—バンテン地方の政治構造の歴史的展開
- 第3章 独立宣言、社会革命、そしてアイデンティティの政治—1945‐1971年
- 第4章 ウラマーとジャワラを通じたスハルト体制の浸透—1971‐1998年
- 第5章 細分化の地域主義—バンテン州設立運動
- 第6章 州「総督」と呼ばれる男—権力闘争とジャワラによる地方支配—2000‐2006年
- 第7章 新勢力との闘争—バンテン州知事選、2006年
- 第8章 福祉正義党—イスラーム的正義の台頭と皮肉なアクロバット
- 第9章 安定化のポリティクスの多様性—インドネシア地方政治の全体像
- 第10章 暴力と適応の政治を超えて
「BOOKデータベース」 より