"ヒロシマ・ナガサキ"被爆神話を解体する : 隠蔽されてきた日米共犯関係の原点

書誌事項

"ヒロシマ・ナガサキ"被爆神話を解体する : 隠蔽されてきた日米共犯関係の原点

柴田優呼著

作品社, 2015.8

タイトル別名

ヒロシマナガサキ被爆神話を解体する : 隠蔽されてきた日米共犯関係の原点

タイトル読み

"ヒロシマ・ナガサキ" ヒバク シンワ オ カイタイ スル : インペイ サレテ キタ ニチベイ キョウハン カンケイ ノ ゲンテン

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注記

Selected bibliography: p272-285

主要日本語参考文献: p286-295

内容説明・目次

目次

  • 第1章 アメリカが原爆の語られかたを創始する—わずか一六時間後のトルーマン声明(戦後アメリカのナショナリティの核となった原爆;「太陽の力を引きだした爆弾」による究極の勝利;原爆「投下」という言葉による中立化—加害者の「手」しか見えない表現;アメリカナイゼーションの一翼を担った原爆)
  • 第2章 アメリカが被爆体験の語られかたを創始する—沈黙させられる被爆者(戦後の日米の構造—閉ざされた空間の並立;右往左往する海外メディア報道;国際社会から隠蔽された被爆者の存在;表象不可能な極限的出来事への接近—被爆者が遺した作品;ハーシー『ヒロシマ』の登場)
  • 第3章 アメリカ人によるアメリカ人のための原爆被災物語—『ヒロシマ』を歴史化する(筋書きありきで、規格どおりの話;六人の英雄の試練を安全地帯から覗く;被爆体験を「一過性」のものとして表象;アメリカ人に心理的な「避難所」を提供)
  • 第4章 日本がアメリカでの語られかたを跳襲する—『ヒロシマ』の受容(始まりは占領下のベストセラー『長崎の鐘』—永井隆;普及させた戦後のロングセラー『原爆の子』;福島以後、被爆体験はどう伝えるべきなのか;八時一五分の起源も『ヒロシマ』か—被爆者の体験とずれ)
  • 第5章 ヒロシマ/ナガサキは人類の普遍的な悲劇か—平和主義をどう生かすか(原爆と核兵器は別物なのか;原爆の表象とアメリカの植民地主義;日本は世界で原爆をどう語るべきなのか—加害者と被害者、そして平和主義)

「BOOKデータベース」 より

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