『キリスト教信仰』の弁証 : 『信仰論』に関するリュッケ宛ての二通の書簡
著者
書誌事項
『キリスト教信仰』の弁証 : 『信仰論』に関するリュッケ宛ての二通の書簡
知泉書館, 2015.8
- タイトル別名
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Schleiermachers Sendschreiben über seine Glaubenslehre an Lücke
キリスト教信仰の弁証 : 信仰論に関するリュッケ宛ての二通の書簡
- タイトル読み
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『キリストキョウ シンコウ』ノ ベンショウ : 『シンコウロン』ニカンスル リュッケ アテ ノ ニツウ ノ ショカン
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内容説明・目次
内容説明
シュライアマハー(1768‐1834)は神学者、説教者、プラトンの翻訳家として多方面で活躍しながら、処女作の『宗教論』により鮮烈な感銘を与えた。それは自然理性や道徳性に還元できない宗教の独自性を弁証して、啓蒙主義的宗教観に訣別し、プロテスタント神学を方向づけるとともにドイツ・ロマン主義の宗教観を象徴した。そのような背景のなかで彼の主著である『信仰論』(1821‐22)が刊行されるや各方面からさまざまな批判が寄せられた。著者は本書の改訂に着手できないなか、多くの批判に応えるため二通の公開書簡を発表した。本書はその書簡の翻訳と注解である。第1版と第2版(1830‐31)の異同も含めて、著者の意図を正確に理解するうえでも第一級の資料である。名だたる神学者たちが寄せた各種の論評に対して、誤解を糺し、あるいは鋭く反論するなど興味深い議論が展開される。なかでもシュライアマハーの教義学概念の特質と妥当性、敬虔ないし直接的自己意識と絶対依存の感情、そしてキリスト教信仰と近代的学問性の問題など、主要な課題について示唆に富む見解が示される。
目次
- 第一の書簡(書簡の目的;間違った批判に対する態度;知識と敬虔の関係;依存感情についての誤解;神意識 ほか)
- 第二の書簡(書簡の目的;『信仰論』の再構成に関する問い;現在の構成が引き起こしたいろいろな誤解;再編成の利点;再編成をしないとの決断 ほか)
「BOOKデータベース」 より