偽書『本佐録』の生成 : 江戸の政道論書
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書誌事項
偽書『本佐録』の生成 : 江戸の政道論書
(平凡社選書, 233)
平凡社, 2015.11
- タイトル別名
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偽書本佐録の生成 : 江戸の政道論書
- タイトル読み
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ギショ『ホンサロク』ノ セイセイ : エド ノ セイドウ ロンショ
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内容説明・目次
内容説明
『本佐録』は、その一部の文言「百姓は財の余らぬやうに、不足になきやうに治むる事道也」ばかりが注目され、教科書では長く、「慶安御触書」とともに、江戸初期の幕府の農民に対する厳しい統制姿勢を示すものとされてきた。ところが近年、「慶安御触書」は慶安年代に法令として出されたものでないことが明らかにされた。そしてこの政道論書も、家康の側近・本多佐渡守正信が書いたものではなかった。では、いつ、だれによって、どのように作り上げられたのか。なにを主張する書物なのか。下敷きとなった諸書をつきとめ、諸本を調査し、書誌学・文献学的検討と、テキストの厳密な読解によって、偽書『本佐録』の生成とその意義を見据える、画期的論考。
目次
- 第1章 『本佐録』の成立時期をめぐって(書誌学に基づく版本の検討から;書誌学に基づく写本の検討から;文献学に基づく検討から)
- 第2章 『本佐録』の思想的特質をめぐって(「文道」の重視;「百姓」への対応;「侍」の使い方)
- 第3章 偽書『本佐録』の成立とその意義をめぐって(成立過程について;社会的機能について;偽書化について)
「BOOKデータベース」 より