高倉健・藤純子の任侠映画と日本情念 : 憤怒と情愛の美学 : 昭和残侠伝/日本侠客伝/網走番外地と緋牡丹博徒/日本女侠伝/女渡世人

Bibliographic Information

高倉健・藤純子の任侠映画と日本情念 : 憤怒と情愛の美学 : 昭和残侠伝/日本侠客伝/網走番外地と緋牡丹博徒/日本女侠伝/女渡世人

山本哲士 [著]

(哲学する日本 / 山本哲士 [著], 番外篇)

文化科学高等研究院出版局, 2015.12

Other Title

高倉健・藤純子の任侠映画と日本情念 : 憤怒と情愛の美学 : 昭和残侠伝日本侠客伝網走番外地新網走番外地緋牡丹博徒日本女侠伝女渡世人

高倉健藤純子の任侠映画と日本情念 : 憤怒と情愛の美学 : 昭和残侠伝日本侠客伝網走番外地と緋牡丹博徒日本女侠伝女渡世人

Title Transcription

タカクラ ケン フジ ジュンコ ノ ニンキョウ エイガ ト ニホン ジョウネン : フンヌ ト ジョウアイ ノ ビガク : ショウワ ザンキョウ デン ニホン キョウカク デン アバシリ バンガイチ ト ヒボタン バクト ニホン ジョキョウ デン オンナ トセイニン

Available at  / 15 libraries

Note

限定400部

参考文献: p375

Description and Table of Contents

Description

「健さん」こと高倉健、藤純子そして鶴田浩二による東映任侠映画の映像言語表現は、井原西鶴の義理、近松浄瑠璃や長谷川伸の人情をこえる、憤怒と情愛の日本“情念”表出による文化遺産である。折口信夫による「ごろつき」の乱暴の美をポジティブに考えることなしに、侠客・じんぎの心意伝承論をふまえた任侠映画理解はありえない。ドゥールズ、ラカン、フーコーの哲学視座をもって、義理・人情の擬制概念を打破し、日本で、はじめて任侠映画の文化精髄を本格的に論じた映画文化論。なぜ高倉健は前科者を演じ続けたのか、なぜ藤純子は女侠客として生きたのか。「いき」を超える「いなせ」な健さん・藤の表象、そして悪が真実を語ること、その悪を諸肌脱いで叩き斬る「死へのシニフィアン」をもって、倫理の本質へと迫るとともに、男女の情愛の哀切の極限を描く任侠映画の深さに迫る。昭和残侠伝、50周年を記念しての刊行。

Table of Contents

  • 1部 待ってました!健さん!(昭和残侠伝の暗く煌めく世界;任侠映画の始まり:人生劇場と日本侠客伝と博徒;ごろつきと渡世の心意文化史:折口信夫と長谷川伸;日本侠客伝とマキノ雅弘の世界;網走番外地:道徳・倫理と侠客:「善/悪」の類型から派生するもの;闇に燦めく刃と唐獅子牡丹:健さんは、何を叩き斬ったのか!)
  • 2部 緋牡丹博徒と藤純子の女侠客(姓は矢野、名は龍子、通り名を「緋牡丹のお竜」と発します!;恋女房と芸術と女渡世人;情愛の情念)
  • 3部 任侠映画ブームの終焉地平(任侠映画の終息;その後の高倉健)
  • 終章 「社会」を撃つ西部劇、「産業化」を斬る任侠映画

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Details

  • NCID
    BB20514205
  • ISBN
    • 9784938710941
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    378p
  • Size
    26cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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