ありてなければ : 「無常」の日本精神史
著者
書誌事項
ありてなければ : 「無常」の日本精神史
(角川文庫, 19521)
KADOKAWA, 2015.12
初版
- タイトル別名
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「はかなさ」と日本人
無常の日本精神史
角川ソフィア文庫
- タイトル読み
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アリテ ナケレバ : ムジョウ ノ ニホン セイシンシ
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注記
「「はかなさ」と日本人」(平凡社 2007年刊)の改題、加筆修正
ブックジャケットに「角川ソフィア文庫 G-112-1」の表示あり
引用文献・参考文献: p279-285
内容説明・目次
内容説明
「世の中は夢か現か現とも夢とも知らずありてなければ」(古今和歌集)。いま、たしかに「ある」が、それは同時に、いつか「なくなる」、あるいはもともとは「なかった」—。「夢と現のあわい」に生きる私たちは、その「はかなさ」をどう受けとめ、どう生きてきたのか。万葉の時代から現代にいたるまで、日本思想史を形成してきた無数の言葉を渉猟し、そこに通底する「無常感」をたどりながら、日本人のゆたかな精神性を探り当てていく。
目次
- 1 現代日本人の無常感(「はかない」気分;「はか‐ない」とは ほか)
- 2 「夢の外へ」(「浅き夢みじ」—「いろは歌」の決意;地獄・極楽とは何か—『往生要集』のしかけ ほか)
- 3 「夢の内へ」(「妄執」のゆくえ—謡曲の鎮魂;「一期は夢よ ただ狂へ」—『閑吟集』の狂と情 ほか)
- 4 「夢と現のあわいへ」(「ありがたき不思議」—『徒然草』の存在理解;「夢と現のあわい」の美意識・倫理—「幽玄」「やさし」 ほか)
- 5 ふたたび、現代日本の無常感(「人間の安心」論—近代日本の「無」の思想;「夢よりも深い覚醒」—見田宗介の「鮮烈ないとおしさへの感覚」 ほか)
「BOOKデータベース」 より