有間皇子の研究 : 斉明四年戊午十一月の謀反

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有間皇子の研究 : 斉明四年戊午十一月の謀反

三間重敏著

(日本史研究叢刊, 29)

和泉書院, 2016.2

Other Title

有間皇子の研究 : 斉明4年戊午11月の謀反

有間皇子の研究 : 斉明四年戊午十一月の謀反

Title Transcription

アリマ ノ ミコ ノ ケンキュウ : サイメイ ヨネン ボゴ ジュウイチガツ ノ ムホン

Description and Table of Contents

Description

有間皇子の変の解明を目的として、変を歌論史でなく法制史問題より捉え直す。通説の契冲論は変の意義を改める結果を生んだ。変の根源は革運の動機を『詩緯』に見倣う。有間皇子の心には民の幸福を願う使命感があり、世直し思想が謀反の動機となったとする。皇子の二首詠歌は斉明三年丁巳作であることや、『書紀』に示す藤白坂は万葉集の地名とは異なること、大化改新後の『唐律令』準用下では謀反には拷訊行為が必ず採用されることなどから、有間の墓は海南に非ず切目崎であるとするなど、新説に富む。

Table of Contents

  • 序章 有間皇子自傷歌二首問題
  • 第1章 有間皇子の一生
  • 第2章 戊午革運実現者劉裕・蕭道成の位相
  • 第3章 倭国律令時代
  • 第4章 戊午革命各論
  • 第5章 白浜裁判と前後編
  • 第6章 行刑地に関わる皇子墓
  • 終章 岩内古墳は有間皇子墓に非ず

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