小さな民のグローバル学 : 共生の思想と実践をもとめて
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書誌事項
小さな民のグローバル学 : 共生の思想と実践をもとめて
Sophia University Press上智大学出版 , ぎょうせい (発売), 2016.1
- タイトル別名
-
Global studies from people's perspectives : in search of philosophy and practice of co-existence
- タイトル読み
-
チイサナ タミ ノ グローバルガク : キョウセイ ノ シソウ ト ジッセン オ モトメテ
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注記
その他の共編著: 佐竹眞明, 長津一史, 幡谷則子
参考文献: 各章末
内容説明・目次
内容説明
本書の主役は、権力や富もなく、多国籍企業の物質主義、消費文化に生活圏を侵食されながらも、伝統的な相互扶助のネットワークと助け合いの文化を土台として民衆生業で支え合い、したたかに現実を生きる人々である。かれらの生活実践や生産活動から、それぞれの地域におけるもう一つのグローバル化や、国家によらない共生のかたちを探る。
目次
- 第1部 小さな民の生き様—民衆生業と移住(観光という日常—バリ島の小さなホテルで働く人々;民衆生業の社会経済圏—インドネシア・ソロ地方出身のジャムー売りの世界;移動する朝鮮族と家族の分散—国籍・戸籍取得をめぐる「生きるための工夫」;四国の山村における国際結婚—フィリピンからの「小さな民」の生き方)
- 第2部 人権と援助—少女・先住民・地域住民の声(少女に対する暴力—「伝統」に挑む権利ベース・アプローチ;“他者”との共存を求めて—フィリピン先住民族の自己表象;開発と紛争—インドネシア・アチェのODA事業による土地収用と住民の周縁化;「普遍的価値」と「人間の安全保障」—ODA大綱の見直しをめぐって)
- 第3部 モノからみる世界と日本—グローバル化と民衆交易(コーヒーから見える世界—東ティモールのコーヒー生産者とフェアトレードを考える;インドネシア・パプア州でのカカオ民衆交易—共に生きる関係を目指して;グローバル市場とフェアトレードの課題—南米コロンビアの伝統的金採取業の挑戦と挫折)
- 第4部 海の民の豊かな世界—国家と国境の向こうへ(海民の社会空間—東南アジアにみる混淆と共生のかたち;ひとはいかに海を利用してきたか—海域東南アジアの海民社会から考える;フィリピンとマレーシアのあいだの海域世界—スル諸島ムスリム社会の周辺化と自律;海民と国境—タイに暮らすモーケン人のビルマとインドへの越境移動)
「BOOKデータベース」 より