「時間」の痕跡 : プルースト『失われた時を求めて』全7篇をたどる

書誌事項

「時間」の痕跡 : プルースト『失われた時を求めて』全7篇をたどる

青木幸美著

社会評論社, 2016.2-2016.11

タイトル別名

Les traces du 《temps》 : suivre les sept tomes d' À la recherche du temps perdu de Marcel Proust

時間の痕跡 : プルースト失われた時を求めて全7篇をたどる

タイトル読み

ジカン ノ コンセキ : プルースト ウシナワレタ トキ オ モトメテ ゼン7ヘン オ タドル

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注記

文献あり

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784784519149

内容説明

本書は、昨中の“時間”の痕跡をたどりながら、具体的に時間形成と意味形成を分析してクロノロジー(年代記)を作成する。『失われた時を求めて』は1880年生まれの一文学青年の精神史を描きだしたものであるが、なぜ、プルーストは主人公を自らより10歳ほど若く設定したのであろうか?本書は、その意味を明らかにしつつ、愛や芸術といったテーマ別に作品分析を行うのではなく、全7篇の文脈をていねいにたどることで複雑に絡み合った“時間”の構造を解きほぐしていく。と同時に、それが著者マルセル・プルーストの“時間”との闘いの軌跡でもあることを示す。なぜこの作品が文学のみならず、歴史的、社会的にも、19世紀と20世紀、近代と現代とを架橋するものとなっているのか、プルーストの“時間”との闘いのありようを解明する。

目次

  • 序章 テクスト区分とクロノロジー
  • 第1章 不眠の夜
  • 第2章 コンブレーの時代
  • 第3章 スワンの恋
  • 第4章 土地の名の夢想、パリのスワン家のほう
  • 第5章 バルベック1
巻冊次

下 ISBN 9784784519156

内容説明

下巻は、『失われた時を求めて』第三篇『ゲルマントのほう』から第七篇『見出された時』にいたる時間形成と意味形成を分析する。

目次

  • 第6章 パリのゲルマントのほう
  • 第7章 バルベック2
  • 第8章 アルベルチーヌの物語
  • 第9章 シャルリュス氏の物語:1916年パリにもどって5日目の夜
  • 第10章 ゲルマント大公夫人邸のマチネの日 語り手の現在への移行期
  • 終章

「BOOKデータベース」 より

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