書誌事項

江戸しぐさの終焉

原田実著

(星海社新書, 77)

星海社 , 講談社 (発売), 2016.2

タイトル読み

エド シグサ ノ シュウエン

注記

主要参考文献: 巻末

内容説明・目次

内容説明

「江戸しぐさ」は、芝三光という人物が、一九七〇年代以降に“創作”したマナー集とでもいうべきものである。そのネーミングとは裏腹に、実際の江戸時代の風俗とはまったく関わりがなく、西洋風マナーの焼き直しや、軍国主義教育の残滓まで含んだ紛いものである。その「江戸しぐさ」は今や、芝の系譜を引く普及団体のコントロール下を離れ、文部科学省や学校教育までも汚染してしまった。我々はどうして、この「作られた伝統」の普及を許してしまったのか。果たして、社会の隅々に拡散してしまった「江戸しぐさ」を終わらせることは可能なのか。本書では、「江戸しぐさ」の普及史を辿りつつ、その「終焉」に至る道筋を提示する。

目次

  • 第1章 「江戸しぐさ」とは何か
  • 第2章 「江戸しぐさ」の推進の歴史—提唱者・芝三光から文部科学省まで
  • 第3章 「親学」の正体
  • 第4章 「江戸しぐさ」をめぐる風向きの変化
  • 第5章 弱体化する推進団体
  • 第6章 「江戸しぐさ」問題の責任
  • 終章 「江戸しぐさ」の終焉

「BOOKデータベース」 より

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