幻の同盟 : 冷戦初期アメリカの中東政策

書誌事項

幻の同盟 : 冷戦初期アメリカの中東政策

小野沢透著

名古屋大学出版会, 2016.2

タイトル別名

Illusory alliance : American regional policy for the Middle East in the early Cold War

タイトル読み

マボロシ ノ ドウメイ : レイセン ショキ アメリカ ノ チュウトウ セイサク

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注記

上: vi, 638p, 図版 [2] p. 下: ivp, p [639]-1243, 図版 [2] p

参考文献: p1211-1225

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784815808297

内容説明

「ひとつの中東」をめざして。1950年代初頭、西側世界の同盟相手として中東は再発見された。盟友イギリスの思惑や、勃興するアラブ・ナショナリズムと交差しつつ、米国はいかにして中東政治への関与を深めていったのか。膨大な一次史料を読み解き、知られざる地域構想の運命を鮮やかに描き出した一大叙事詩。

目次

  • 第1部 地域的政策の生成(英国の非公式帝国と米国の中東への関与の始まり;西側統合政策の形成—中東コマンド構想とその遺産;協調的石油秩序への道程;イラン石油国有化紛争と協調的石油秩序)
  • 第2部 西側統合政策の展開(アイゼンハワー政権と西側統合政策;西側統合政策の展開(1)—1953‐54年;西側統合政策の確認と定着;西側統合政策の展開(2)—1954年後半;バグダード条約の成立と西側統合政策の再編;西側統合政策の迷走と停滞)
巻冊次

下 ISBN 9784815808303

内容説明

新たな冷戦像を提示。分裂と対立のやまない中東の政治情勢や、産油国と石油産業の抵抗を前に、アメリカの「同盟プロジェクト」はその限界を露呈していく。挫折と迷走を経て、米国の政策決定者たちはどのように舵を切ったのか。今日にまでつながる歴史の転換を精緻に描き、現代史を書き換える画期的労作。

目次

  • 第3部 西側統合政策の変容と崩壊(エジプト・ソ連武器取引の衝撃;西側統合政策の変質—オメガ・メモランダムとスエズ危機;西側統合政策の行き詰まりと崩壊—アイゼンハワー・ドクトリンからシリア危機へ;地域的政策の空位時代;オフショア・バランシング政策への移行)
  • 第4部 協調的石油秩序の黄昏(協調的石油秩序の限界;新たな中東石油政策の生成;産油国・消費国関係の質的変容)

「BOOKデータベース」 より

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