「心身/身心」と環境の哲学 : 東アジアの伝統思想を媒介に考える

書誌事項

「心身/身心」と環境の哲学 : 東アジアの伝統思想を媒介に考える

伊東貴之編

汲古書院, 2016.3

タイトル別名

The philosophy of mind, body, and environment : reconsidering the traditional concepts of East Asia thought

心身身心と環境の哲学 : 東アジアの伝統思想を媒介に考える

タイトル読み

「シンシン/シンシン」 ト カンキョウ ノ テツガク : ヒガシアジア ノ デントウ シソウ オ バイカイ ニ カンガエル

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注記

欧文タイトルは巻末の欧文目次による

内容: はじめに: 日文研の共同研究会と本論集の趣旨,第一部: 東アジアの伝統的な諸概念とその再検討の試み(「朱熹の「敬」」-「江戸後期の文献研究と原典批判」, 特別寄稿「清代経世思想の潮流」), 第二部: 心と身体、環境の哲学 --東アジアから考える--(「仏教における身体性の問題」-「自然環境と心=身問題のために」, 特別寄稿「日本仏教における身体と精神、キリシタン時代の霊魂論の問題をめぐって」), 第三部: 思想・宗教・文化がつなぐ/むすぶ東アジア --文化交流と文化交渉の諸相--(「東アジアの南北半月孤」-「二十世紀初頭、安岡正篤の日本主義における直接的行動主義」, 特別寄稿「吉田松陰の革命思想とその天下観」), あとがき(伊東貴之), 執筆者一覧, 附録: 読者のための参考文献一覧, 欧文目次

参考文献: 論末

読者のための参考文献一覧(伊東貴之編): 巻末p5-28

収録内容

  • はじめに : 日文研の共同研究会と本論集の趣旨 / 伊東貴之 [執筆]
  • 朱熹の「敬」 : 儒教的修養法の試み / 土田健次郎 [執筆]
  • 心学としての朱子学 : 朱熹の「理」批判と経学 / 垣内景子 [執筆]
  • 袁仁『砭蔡編』について : 明代における蔡沈『書集伝』に対する批判の特例 / 陳健成 [執筆]
  • 陽明後学の講学活動と日常 : 鄒守益の詩文より見たる / 永冨青地 [執筆]
  • 仇兆鰲と内丹修錬 : 儒教と道教のはざまで / 横手裕 [執筆]
  • 阮元「論語論仁論」の評価をめぐって / 林文孝 [執筆]
  • 朝鮮思想再考 / 権純哲 [執筆]
  • 「悪」とは何か : 本居宣長『古事記伝』の場合 / 田尻祐一郎 [執筆]
  • 江戸後期の文献研究と原典批判 / 竹村英二 [執筆]
  • 清代経世思想の潮流 : 経世学と功利学 / 大谷敏夫 [執筆]
  • 仏教における身体性の問題 : キリスト教との対比から / 末木文美士 [執筆]
  • 「易」の環境哲学 / 桑子敏雄 [執筆]
  • 拡張した自己の境界と倫理 / 河野哲也 [執筆]
  • 中国医学における心身関係 / 長谷部英一 [執筆]
  • 跪拝の誕生とその変遷 / 西澤治彦 [執筆]
  • 唐初期唯識思想の人間本質観 / 橘川智昭 [執筆]
  • 「心」と「身体」、「人間の本性」に関する試論 : 新儒教における哲学的概念の再検討を通じて / 伊東貴之 [執筆]
  • 全真教における志・宿根・聖賢の提挈 : 内丹道における身体という場をめぐって / 松下道信 [執筆]
  • 江戸期における物心二元論の流入と蘭学者の心身観 / フレデリック・クレインス [執筆]
  • 近世日本における武道文化とその身心修行的性格 : 中国・朝鮮の武術との比較を踏まえて / 魚住孝至 [執筆]
  • 神津仙三郎『音楽利害』の音楽療法思想にみる東洋的身体観 / 光平有希 [執筆]
  • 孔子の祭りに牛・山羊・豚は不要か? : 中華文化復興運動期の台湾における「礼楽改革」事業の一斑 / 水口拓寿 [執筆]
  • 日本人の空気観 : 電気、空気、雰囲気という漢語をめぐって / 新井菜穂子 [執筆]
  • 自然環境と心=身問題のために : 概念操作研究の勧め / 鈴木貞美 [執筆]
  • 日本仏教における身体と精神、キリシタン時代の霊魂論の問題をめぐって / フレデリック・ジラール [執筆]
  • 東アジアの南北半月孤 / 高橋博巳 [執筆]
  • 正気歌の思想 : 文天祥と藤田東湖 / 小島毅 [執筆]
  • 高麗と北宋の仏教を介した交渉について : 入宋僧を中心に / 手島崇裕 [執筆]
  • 太鼓腹の弥勒は仏教なのか : 布袋和尚伝記考 / 陳継東 [執筆]
  • 新井白石の漢学と西学 : 朱子学的「合理主義」と真理概念の普遍性において / 李梁 [執筆]
  • 「教化」から「教育」と「宗教」へ : 近世・近代日本における「教」の歴史 / 鍾以江 [執筆]
  • 梁啓超の「幕末の陽明学」観と明治陽明学 / 李亜 [執筆]
  • 「宗教」としての近代日本の陽明学 / 山村奨 [執筆]
  • 民国知識人の文化自覚と伝統 : 梁漱溟の「東方化」の再解釈を兼ねて / 銭国紅 [執筆]
  • 日中道義問答 : 日米開戦後、「道義的生命力」を巡る占領地中国知識人の議論 / 関智英 [執筆]
  • 二十世紀初頭、安岡正篤の日本主義における直接的行動主義 : 安岡正篤のベネデット・クローチェ訪問計画に留意して / 竹村民郎 [執筆]
  • 吉田松陰の革命思想とその天下観 / 楊際開 [執筆]

内容説明・目次

目次

  • 第1部 東アジアの伝統的な諸概念とその再検討の試み(朱熹の「敬」—儒教的修養法の試み;心学としての朱子学—朱熹の「理」批判と経学;袁仁『〓(へん)蔡編』について—明代における蔡沈『書集伝』に対する批判の特例 ほか)
  • 第2部 心と身体、環境の哲学—東アジアから考える(仏教における身体性の問題—キリスト教との対比から;「易」の環境哲学;拡張した自己の境界と倫理 ほか)
  • 第3部 思想・宗教・文化がつなぐ/むすぶ東アジア—文化交流と文化交渉の諸相(東アジアの南北半月孤;正気歌の思想—文天祥と藤田東湖;高麗と北宋の仏教を介した交渉について—入宋僧を中心に ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB20910676
  • ISBN
    • 9784762965685
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    viii, 771, 37p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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