彼女たちの文学 : 語りにくさと読まれること
著者
書誌事項
彼女たちの文学 : 語りにくさと読まれること
名古屋大学出版会, 2016.3
- タイトル別名
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彼女たちの文学 : 語りにくさと読まれること
- タイトル読み
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カノジョタチ ノ ブンガク : カタリニクサ ト ヨマレル コト
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注記
索引: 巻末
内容説明・目次
内容説明
女性作家は“女性”を代表しない。“女性”へと呼びかけられ、亀裂の感覚を生きながら、彼女たちはいかに語ってきたのか。田村俊子、野上弥生子、宮本百合子、尾崎翠、林芙美子、円地文子、田辺聖子、松浦理英子、水村美苗、多和田葉子など、複数の読み手に曝されたマイノリティ文学として読む。
目次
- “女性作家”という枠組み
- 第1部 応答性と被読性(“女”の自己表象—田村俊子「女作者」;書く女/書けない女—杉本正生の「小説」;読者となること・読者へ導くこと—円地文子『朱を奪うもの』;聞き手を求める—水村美苗『私小説 from left to right』;関係を続ける—松浦理英子『裏ヴァージョン』)
- 第2部 “女”との交渉(“女”を構成する軋み—『女学雑誌』における「内助」と“女学生”;「師」の効用—野上弥生子の特殊性;意味化の欲望—宮本百合子『伸子』;女性作家とフェミニズム—田辺聖子と女たち)
- 第3部 主体化のほつれ(“婆”の位置—奥村五百子と愛国婦人会;越境の重層性—牛島春子「祝といふ男」と八木義徳「劉廣福」;従軍記と当時者性—林芙美子『戦線』『北岸部隊』)
- 第4部 言挙げするのとは別のやり方で(異性愛制度と撹乱的感覚—田村俊子「炮烙の刑」;遊歩する少女たち—尾崎翠とフラヌール;言葉と身体—多和田葉子『聖女伝説』『飛魂』)
「BOOKデータベース」 より