賢治の読者は山猫を見たか : 「解離コード」で読み解くもうひとつの世界
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賢治の読者は山猫を見たか : 「解離コード」で読み解くもうひとつの世界
日本教育研究センター, 2016.4
- タイトル別名
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賢治の読者は山猫を見たか : 解離コードで読み解くもうひとつの世界
- タイトル読み
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ケンジ ノ ドクシャ ワ ヤマネコ オ ミタカ : 「カイリ コード 」 デ ヨミトク モウヒトツ ノ セカイ
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注記
参考文献: p106
内容説明・目次
内容説明
宮沢賢治の名作のひとつ、『注文の多い料理店』は、小中高の国語教科書として今日の児童生徒にとってもなお良き教材であり続けている。ところが、今日に至るまで、この作品は誤読されてきた。学校教育の範囲での誤読ならまだしも、深刻なのは、この作品の誤読が、私たち読者にとって大きな損失になることである。というのも、この作品は「もうひとつの世界」への扉となるからだ。そこで筆者は秀逸な国語教育研究書を手がかりに、「解離コード」という独自の手法によってこの作品を「正しく」読むための方法を提示した。この「解離コード」によって多くの読者は、「もうひとつの世界」への扉に気づき、新しい世界を探訪し、ひいては新しい自分を見つけ出せるのではなかろうか。
目次
- 1 『注文の多い料理店』の「正しい」読み方(誤読される賢治;もっともらしい読み方の陥穽)
- 2 「正しい」読み方との遭遇(文学教育論の進展—言語論的転回の前後;文学教育論の「正しい」読み方)
- 3 「もうひとつの世界」の解読装置としての解離コード(解離とは何か—精神病理学の研究成果;頭の中のGPS機能と場所細胞—解離のベースとなる能力;解離にともなう空間的変容と3つの位相—離隔/過敏/没入;解離コードの構築)
- 4 解離コードによる賢治作品の「正しい」読み方(宮沢賢治『注文の多い料理店』)
- 付録 『やまなし』の「正しい」読み方(5月と12月の対比と主題;細部に着目する読み—きょうだい蟹の会話の分析)
「BOOKデータベース」 より