和一水 : 生き抜いた戦争孤児の直筆の記録
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和一水 : 生き抜いた戦争孤児の直筆の記録
段景子 , 日本僑報社 (発売), 2015.12
- タイトル読み
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ワイッスイ : イキヌイタ センソウ コジ ノ ジキヒツ ノ キロク
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注記
監訳: 康上賢淑
筆者プロフィールと本書関連年表: p291-293
内容説明・目次
内容説明
和睦氏は日本語名を鬼塚建一郎、中国語名を〓(とう)洪徳といい、「和睦」は平和への願いを込めたペンネームである。一九四〇年に旧満州で生まれ、敗戦の混乱に巻き込まれ孤児となった。その後四〇年間におよぶ中国の激動の時代を生き抜き、遂に日本へ帰国を果たす。本書では中国での激動の半生がつづられ、二つの祖国を持つ事になった著者が抱く日本と中国への複雑な思い、そして母への思いが感動を誘う。また戦争により数奇な運命をたどる事になった著者の平和への思いが全編を通しにじみ出ており、読むものに平和の尊さを再確認させる。実体験だけがもつ圧倒的なリアリティによって書き出される中国の大地は、残留孤児という言葉に纏わり付くステレオタイプなイメージを打ち消し、喜びだけでも悲しみだけでもない人生の本当の姿をまざまざと描写する。小日本鬼子と罵られつつも、家族や仲間に助けられ、もちまえの誠実さで周囲の信頼を勝ち取り、中国の大地で生き抜いてきたもう一人の「大地の子」の真実の記録。
目次
- 第1章 母(記憶の始まり;敗戦後、南下して行ったときの記憶)
- 第2章 太平村の大地(中国人の家庭での生活が始まった;養父の友人たち ほか)
- 第3章 嵐の中で(三か月の小学校;土地改革運動 ほか)
- 第4章 私の道(ダムの堤防工事;民兵の軍事訓練と人民公社 ほか)
「BOOKデータベース」 より