近世日本の歴史叙述と対外意識
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近世日本の歴史叙述と対外意識
勉誠出版, 2016.7
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歴史叙述と対外意識 : 近世日本の
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キンセイ ニホン ノ レキシ ジョジュツ ト タイガイ イシキ
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Contents of Works
- 自分らしさという「確信」はどこから生まれるのか? / 井上泰至 [執筆]
- 朝鮮観の変転 : 近世の歴史叙述と対外認識を論ずるために / 井上泰至 [執筆]
- 写本軍書類に見る朝鮮出兵時の立花宗茂と小早川隆景 : 語り継がれる「碧蹄館の戦い」の記憶 / 倉員正江 [執筆]
- フヴォストフ事件と『北海異談』 : 壬辰戦争の戦争史的な検討と『海国兵談』の利用を中心に / 金時徳 [執筆]
- 硫黄島の安徳天皇伝承と薩摩藩・島津斉興 : 文政十年の「宝鏡」召し上げをめぐって / 鈴木彰 [執筆]
- 室鳩巣『赤穂義人録』論 : その微意と対外意識 / 川平敏文 [執筆]
- 〈異国襲来〉の原像 : 塙保己一『螢蠅抄』から / 佐伯真一 [執筆]
- 節用集の付録による教養形成研究のための覚書 / 佐藤貴裕 [執筆]
- 長崎通詞の西欧文明理解 : 志筑忠雄を手掛かりに / 久保誠 [執筆]
- 松浦静山のみた境界と「属地」 : 普陀山をめぐる考証から / 吉村雅美 [執筆]
- 大名文庫形成試論 : 大名はなぜ古典籍を集めたのか / 前田雅之 [執筆]
- 『大日本史賛藪』所収外国伝賛の対外史認識 / 勢田道生 [執筆]
- 島津家の歴史編纂と幕末薩摩藩の対外意識 / 寺尾美保 [執筆]
- 国学者の歴史認識と対外意識 : 本居宣長『馭戎慨言』をめぐって / 田中康二 [執筆]
- 『日本外史』の執筆意図と誤読 / 濱野靖一郎 [執筆]
- 「鎖国論」から「異人恐怖伝」へ / 大島明秀 [執筆]
- 『万国公法』と「皇国」の「公法」 / 三ツ松誠 [執筆]
- 近世の考証的学問から近代国学へ / 藤田大誠 [執筆]
- 一八七四年の「台湾危機」 : 「回避した戦争」をめぐる諸言説について / 樋口大祐 [執筆]
- 時代と世話の「朝鮮事変」 : 河竹黙阿弥は壬午事変をどう描いたか / 日置貴之 [執筆]
- 近世漢詩に描かれた壬辰戦争 / 合山林太郎 [執筆]
- 軍神を生み出す回路 : 幕末の楠正成 / 井上泰至 [執筆]
Description and Table of Contents
Description
世界が可視化され広がりをみせていく近世日本、新たな「他者」との邂逅は「日本」という自己認識を形成・変容させていった。「武」の記憶、書物のネットワーク、藩による修史事業、ナショナリズム的想像力、「近代国家」を志向する語りの諸相—五つの視点から、自己と他者をめぐる言説が記憶となり、語られていく様相を捉え、近世そして近代日本の世界観・思考のありかたを照らし出す。
Table of Contents
- 第1部 「武」の記憶のナルシシズム(朝鮮観の変転—近世の歴史叙述と対外認識を論ずるために;写本軍書類に見る朝鮮出兵時の立花宗茂と小早川隆景—語り継がれる「碧蹄館の戦い」の記憶 ほか)
- 第2部 書物のネットワークが生み出す世界観(室鳩巣『赤穂義人録』論—その徴意と対外意識;“異国襲来”の原像—塙保己一『螢蝿抄』から ほか)
- 第3部 藩という武家「国家」の修史事業(松浦静山のみた境界と「属地」—普陀山をめぐる考証から;大名文庫形成試論—大名はなぜ古典籍を集めたのか ほか)
- 第4部 ナショナリズム的想像力の誤読(国学者の歴史認識と対外意識—本居宣長『馭戎慨言』をめぐって;『日本外史』の執筆意図と誤読 ほか)
- 第5部 近代日本国家の言説の諸相へ(近世の考証的学問から近代国学へ;一八七四年の「台湾危機」—「回避した戦争」をめぐる諸言説について ほか)
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